囀 の 中 で
詞/曲 下山田勝彦
君は僕の隣で まだ静かな寝息をたてている
壁に並んだ水滴が 今一つ二つと落ちて行く
昨晩(ゆうべ)の熱い迸(ほとばし)りが まだ体の何処かで燻(くすぶ)っている
僕は横になったまま 煙草を咥(くわ)えて火をつけた
スチームの音が 白い壁に吸い込まれて消えて行く
カーテンの隙間から 淡い日射しと鳥達の声が 忍んでくる
囀(さえずり)の中で君の胸に手を当ててみた
静かに君の鼓動が伝わってきた
何だか君がとても愛おしく思えてきた
このまま時が止まればいいのにね
僕がいつしか微睡(まどろ)むと 君はもう目を覚ましていて
小さく「おはよ」と囁(ささや)いて 優しく僕にくちづけした
君はいつでも 僕を疑うことさえも知らぬ様に無防備でいてくれる
僕も君とのこの一瞬(ひととき)だけが 幸福だよ
囀(さえずり)の中で君を強く抱きしめてみた
微(かす)かに君の吐息が伝わってきた
何だか君がとても愛おしく思えてきた
このまま時が止まればいいのにね
町はもう目覚めてる 一日が始まっている
僕は君を愛してる 今 囀(さえずり)の中で
とりようによっては、すんごいエッチな歌になりますが、あんまり妄想を膨らまさないようにね。冬のさなかに彼女と二人で迎えた朝のイメージで、若い感性をふんだんに活かして書き上げました。
なお、作品中で寝タバコしてますが、よい子のみんなは真似をしないよーに!!