津 軽 抄
詞/曲 下山田勝彦
林檎の実が 頬紅を染めたように
仄かに色付く頃 憧憬(あこがれ)色の夢を見ました
私は今でも元気です
東京の風はどうですか あなたに似合いますか
青い空 碧(あお)い海 少しも変わらないままで
あなたの帰りを待ってます
この夏もまた東京から来たという
若い旅人達が 列車に乗ってやって来ました
こんなに小さなこの町が 東京よりも素晴らしいと
話してくれるけれど
一人きり暮らすより あなたとともに暮らせたら
それだけでいいと思います
お岩木山が夏風に抱かれ見下ろす
林檎園の中 今日 憧憬色の夢を見ました
夏風なんて書いていますが、この唄を作る際に津軽を訪ねたのは9月半ばでした。五所川原だったかその辺をJR五能線に揺られながら書き上げました。やはり、津軽には乙女チックなイメージが似合いそう。ほとんど「リンゴ追分」だけど、まぁ、いいや。