過謙虚(中間温存世界)

 
 
詞・曲/下山田勝彦 
 
 
 
今日もまた哀しい人に会った
 
「今の暮らしをどう思うか」と訊けば
 
「人並み程度のふつうの生活です」と答えた
 
そういう人に会う度に僕は哀しくなる
 
 
人並みに生きることだけが 恥無き生活だなんて
 
集団からはみ出してしまって 注目されるのが嫌だからって
 
群衆の中に自分を埋め尽くすのはやめろ
 
 
コピー機械で作られた様に 同じ人間が
 
増えているってのは哀しいことさ
 
疎外されるのが怖いのか?
 
孤独になるのが怖いのか?
 
これでは一歩たりとも前へ進まないじゃないか
 
 
『中流意識』なんてものが僕等をみんな同じ顔にさせる
 
流れゆく川の流れのままにその身を任せているだけで
 
当たり障りのない生活を続ける
 
 
僕達が生きて行く道を人混みに埋め尽くされてしまっては
 
自分自身が生きてきたことなんて 何の軌跡も残りはしないままで
 
その場凌ぎの文化の中に丸め込まれてしまう
 
 
間違ってるとか合ってるとかそんな問題じゃなくて
 
自分は自分自身の道を歩むべきだってことさ
 
人と違うことを少ししているからって白い目で見られるなんてことは
 
信じられないけれどそれが真実なのさ
 
 
哀しいけれど どうにもできない
 
変えたいけれど 根本が動かない
 
でも、負けないよ...
 
 
 

 
 
もどる