別 世 界

 
 
詞・曲/下山田勝彦 
MUSIC ON 
 
 
今日もいつもと同じ午後を迎える筈だった
 
朝の日射しも嘘の様に 空を覆う黒い雲
 
まさか自分がそんな風に思われてたなんて
 
気付く訳もありはしない 街を抜ける北の風
 
 
耳に入ってくる全ての物が 今の僕には悲しく聞こえる
 
冬の風は冷たく僕に襲いかかる
 
どうしてこんなところで こうしてなければならないのか
 
 
冬風が吹き抜けるこの街で もう雑踏なんて経験したくもない
 
悲しいから とにかくここを離れよう
 
 
今日もいつもと同じ道を帰ってゆくけれど
 
誰もいない細い道を
 
僕を包む夜の闇
 
 
 
昨日あなたにサヨウナラを言われて一日が 長く永く過ぎていった
 
今日は今日で吹雪く朝
 
まるで自分の周りが全て閉ざされてしまった様に
 
たった一人で残されて 捨てられたような別世界
 
 
捨てたあなたを恨む訳じゃなく 捨てられた自分を悲しむだけで
 
まるで心の中の棘を抜き取る様に
 
昨日を思い出す度 涙が止めどなく溢れ来る
 
 
風雪が頬を打つ2月の日 もう悲しい恋を経験しないように
 
もう還ろう 遠く離れた故郷へ
 
 
僕が去ったらあなたはきっと僕を忘れるだろう でも僕はあなたを忘れない
 
窓の外にはネオンの灯
 
 
 


 
 
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