風 花
詞・曲/下山田勝彦
波打ち際 黄昏の雲 冷たい風 靡(なび)くコート
僕の後ろに君がいて 君の後ろに僕がいて
つまり背中合わせ
海に向かい ポケットの中 握る拳 砕ける波
風に流されはらはらと 波に運ばれゆらゆらと
僕の前を横切る 枯葉
季節も下り坂 天気も下り坂
そして僕等の愛も 下り坂
北に迫る雪起こし 砂の上に朽ちる古木
僕の涙に従って 君の涙に従って
落ちる病葉(わくらば)一つ
何時の間にか覆う黒雲 風の音に響く谺(こだま)
僕の最后の想い出に 君の最后の想い出に
風のままに舞った 粉雪
季節も下り坂 天気も下り坂
そして僕等の愛も 下り坂
季節も下り坂 天気も下り坂
そして僕等の愛も 下り坂
気が付けば 又一つ
風に舞う 風花
下山田=ウィンター歌手という図式を確立させてしまった曲。別れのシチュエーションは得意だから、こういう風景画いくらでも浮かんでくるのです。初冬の夕暮れの海岸はまさに寂寥。別れにはうってつけだけど、わざわざ女連れてそんなとこ行くんじゃねぇよ。ホントに。
もどる