雪 山 に て
詞/Mitsuhiro
曲/下山田勝彦
疲れ果てた重たい足を引きずって
深い雪の中をどれくらい来たんだろう
振り返れば 冬の街の灯は 遠い
もういいさと 全てを捨ててここまで来た
残して行く 足跡も雪に消されて行くはず
寒さに息は 目の前に白い幻
寒さと覆い被さる雪に 必死に立ち向かいながら
白銀の山にこうして一人寂しく 消えてゆけ
吹雪の中 睫毛はもう白いブラインド
見えるものは 果てしない白いパラダイス
力もやがては果てて 身を白いベッドに
襲い来る睡魔と もう闘えない
最後の力 手を伸ばして末期の雪を取る
薄れてくる意識の中で 光る
あの時のぬくもり思い出そうと 最期の光が駆け巡る
白銀の山にこうして一人寂しく 去ってゆけ