取水の再開に向けた工事2011.11〜2012.5

 現在実施されている日野川改修工事によって、これまで自然流下で取水をしていた小田取水堰では、河床が下がり取水が不可能となりました。
このため、大変大がかりな工事ではありますが、取水の再開に向けて現在下の様な工事が進められています。

 

   

既設堤防の外側(河川側)に仮設の堤防を築堤し、その後既設堤防をV字カットして取水管を設置する工事です。

   

工事箇所の周囲に矢板を打ち付けて、コンクリートの水路を築造していきます。

   

 堤防の内側(町内側)に河床より低い池を掘りコンクリートで水槽を造ります。
この水槽からポンプによって汲み上げた水を、町内に流れる水路に流して取水するというものです。(2012年3月11日現在)


   
水槽の型枠ができました
   

   
水路と水槽がコンクリートで完成しました
      
土を埋め戻して、残すは樋門(ゲート)だけになりました。(2012年4月18日現在)


   


   

土木工事は、残すところあと少し。機械(ゲートやポンプ)工事が始まれば、完成間近です!(2012年5月19日現在)


    
ようやく工事が完成しました。でも、肝心の水が・・・
秋の渇水期に入ると、本来の水の流れが対岸の方に多く、取水口付近には殆ど流入してきません。
瀬替えをして、水の流れを変えてもらう必要が出てきました。一難去ってまた一難・・・(2012年8月現在)


 すでに権利が無いとされてきた小田町の取水が、こうした大規模な取水工事にこぎつけるまでは、地元住民あげての一致団結した取り組みがあったからこそです。歴史に残る今回の取水再開までの経過を、滋賀県立大学の西出尚史さんが克明に調査し、卒業論文にまとめてくださいました。(2010年2月付)
私たち小田町の住民にとっては、大きな町史のひとつとして大切に残していくべきものだと思い、ご本人の了解を頂きこのサイトに掲載させて頂くことになりました。ぜひ、一度ご覧下さい。
  タイトル「滋賀県日野川流域における地域用水導入に向けた諸条件と課題に関する研究 −近江八幡市小田町を事例として −」


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