「おじいちゃんはなぁ、モダンボーイやってんで」が

口癖の祖父は、明治生まれの時計職人でした。

もう亡くなって20年以上たちますが、小さな作業場で

レンズを目に、時計を直していた後姿は忘れられません。

思えば、私の、職人や手仕事への憧れというのは、この

祖父の後姿が原点だったように思います。

時計を修理するということが次第になくなってきて、

祖父の代で時計屋はやめてしまいましたが、当時店先で

時を刻んでいた大きな振り子時計は、70年近く経った今も

我が家で、私たちを見守ってくれています。



後列真ん中が祖父

前列左から2人目が祖母

当時の店内の様子(昭和11年頃?)

時計屋のアルバム

大きなのっぽの古時計