fjに限らず、ネットニュースのどの階層でも、最初のうちは特に明文のルールを定めることなく、必要があるごとにネットニュースのシステム上で議論しながら運営方針を決めていました。 しかし、この方法には限界があるので、徐々に明文のルールが「参加者の合意事項」として定められるようになってきました。
fjにおいて、明文化され、かつきちんと合意手続きを経て制定されたルールは、今のところ2つしかありません。
「fj憲章」は「fjは如何なる存在か」ということについての基本的な合意事項を確認するための文書です。 fjには、予め定められた「管理者」や「代表者」が存在しないので、「fj憲章」の正統性は、以下の事実によって担保されます。
「ニュースグループ管理の手引き(NewsGroup Management Protocol/略称 NGMP)」は、fjの運営に必要な管理行為のうち、
NGMPの第1版は1993年4月1日に施行され、実際に運営しながら改訂されて、現在は第6.5版となっています。 NGMPの具体的な内容については、fj-NGMCのページを御覧ください。
合意手続きを経たルールの他に、習慣的なルール、あるいは技術的条件から自然と定まるルールやエチケットなどが多数存在します。 それらをまとめて一組の文書にしようという試みが、過去に何回かありました。
その最初の試みは1988年2月に公開された「JUNET利用の手引き(第1版)」です (当時、fjは「JUNET」という実験ネットワークにおけるサービスの1つと考えられていました)。 その後、1994年4月に「fj.*の歩き方」という文書がまとめられました。 そして、その後の状況の変化に応じて改訂した新しい文書を作ろうという動きが1998年12月から始まりました。 しかし、この活動も2003年2月ごろから低調となり、2003年9月には完全に止まってしまいました。
このような事情で、一部に「表題だけで内容が無い」部分があったりするものの、完成度の高い成果ができあがっています。 その内容は「fjの歩き方メーリングリストで作成された文書」のページで御覧になることができます。 「fj憲章」が採択された事実が反映されていないなど、既に古くなってしまった内容もありますが、有用な文書として御利用いただけると思います。