事業の立ち上げ準備をしよう
〜 法人を設立しよう 〜
介護事業を始めるに当たって、どの事業においても必ず必要な要件があります。
その要件とは、事業主が
法人でなければいけないということです。
つまり、個人事業として介護事業を始めることはできず、まずは
法人を設立してから、
各都道府県に
介護事業の指定申請
を行う必要があるのです。
法人とは、具体的に言いますと株式会社や有限会社、NPO法人、医療法人、社会福祉法人などです。
通常、医療関係以外で民間から介護事業に参入とうことになりますと、
株式会社、
合同会社または
NPO法人ということになろうかと思います。
株式会社や合同会社は、株主または社員が利益を追求することを目的に設立する法人で、営利法人といいます。
これとは反対に、NPO法人の場合は、特定非営利活動法人といいます。
このNPO法人は、NPO法で定められた17分野の目的のいずれかに該当する必要があります。
この17分野の中に「
保健、医療又は福祉の増進を図る活動」という目的がありますので、NPO法人が介護事業に参入するに当たっては問題ありません。
また、「非営利」とはいいましても、法人自体が収益を上げることは問題ありません。
この「非営利」というのは、「利益を出資者に配当してはいけない」という意味なのです。
なお、
株式会社と合同会社(LLC)の詳細につきましては、「株式会社・LLC設立Station」をご覧下さい。
NPO法人については、まず
出資者(社員)を10人以上集める必要があります。
そして3人以上の理事と1人以上の監事が必要です。
また、
都道府県知事(2つ以上の事務所があり、複数の都道府県にまたがる場合は、内閣総理大臣)の
設立認証を受ける必要があります。
認証の申請をした後、そこで提出する定款・役員名簿・設立趣意書・事業計画書・収支予算書といった書類を
2ヶ月間、公衆に縦覧されます。
縦覧の後に審査がなされ、縦覧期間も含め申請後
4ヶ月以内に認証が下ります。
NPO法人は、この認証後に設立登記申請をしますので、設立までには
4〜5ヵ月の期間を要しますので注意が必要です。
(ちなみに通常の会社の場合は、約2週間です。)
NPO法人は「非営利」という言葉から、ボランティア団体的イメージが強いのですが、設立に時間を要しますので、注意が必要です。
〜 事業計画を立てよう 〜
事業計画を立てる前に、まず必要なのは
市場調査です。
基本的には需要と供給、つまり顧客となる
お年寄りの実態調査や
競合相手となる他の指定事業者の
動向などを調査します。
そして、
自社の強みや弱みを明らかにし、その上で
戦略を立てます。
基本的な戦略はもとより、プロモーションやサービス戦略を打ち立てていきます。
そして打ち立てた戦略に基づいて、
具体的にどう動いていくかを決めていきます。
これが
戦術です。
戦術を明らかにすることにより、「
人員はどれだけ必要になるのか」、「
資金はいくら必要になるのか」といったことが、はっきりしてきます。
まとめますと、
@
市場調査を行い
A自社の
強みや
弱みを
分析した上で
B「
こうあるべき」、「
こうしたい」といった
構想を打ち立てる(戦略を立てる)
C
構想を実現するために何をすべきかを決定していく(戦術を立てる)
D戦術を実行し、経営していくための
資金計画や、それに伴う
人員計画を立てる
といったことを行います。
これがいわゆる事業計画というものです。
事業計画を立てると、実現可能なプランなのかどうか
客観的に把握することができますし、
第三者から意見を聞くことも可能になります。
なお介護事業の指定申請におきましては、
資産の目録と
初年度の事業計画書(場合によっては次年度も)および
収支予算書の提出を求められます。
これらは、「
事業運営に必要な運転資金、備品等を確保しているか」、「
事業を安定的に継続できる見込があるか」といったことを見るための判断材料となります。
介護事業においても競合は避けられませんし、なにより利益率の確保が重要です。
ですからしっかりと事業計画を立てておく必要があります。
ただその中でも介護事業の場合は特に、サービス提供者と顧客との間で
信頼関係を築いていくことが
重要な要素となります。
ですから、
サービス提供者の質を高めていくべき取組は
必要不可欠なものといえるでしょう。
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