初期配置について考えてみます。
全体によい場所が多く8番手(1番手の2軒目)でも3・6・9クラスの場所が
いくつか残ります。そんな関係で1軒目で2や12をとるとかいきなり港をとった
りとか無茶なことをしなければ4人ともそこそこの形にはなります。
固定マップなんですがそういう意味ではいろいろな配置の取り方をすればランダ
ムマップのようにけっこう何度も楽しめるマップでもあるわけですがいちおう自
分なりにこうあるべきというのは考えてみます。
例によってとりあえずポイントだけおさえておくと6と8で道セット、5と9が
都市セットになっています。とくに泥の目が6・6・8・8と豊富なことから6
の木を取ったプレイヤーがどちらかの6の泥、8の木をとったプレイヤーがどち
らかの8の泥をとることが容易なので道セットに関しては1人が6セット1人が
8セットを取るケースが多いと思います。
あと都市セットにいてですが対象となる5・9の麦鉄に接している木がありませ
ん。ということはもし都市セットを初期配置を取ったとすると木を切ることにな
りかなりつらくなるので3軒目以降でセットになることはあっても初期配置で都
市セットが取られることはまずなさそうです。
基本的に通常のカタンでみられるような都市カード型の配置の場合、勝利条件が
高くなると不利ですし、このカナンのようにマップが広くなって3軒目以降でも
有力な開拓地候補が目白押しの状況では道材が1色ない形ではまず勝てないと思
います。なのでレアな鉄はどちらかというと初期配置で取るより3軒目で取れる
ように道材を重視するのが普通かと思います。
ポイントを抑えたところで1番手から順に考えていくことにします。
いちおうマップは左側を寺院に横長においたものとして説明します。
候補の場所は
@8木・9羊・10麦 生産力的にはここが最大
A5麦・9鉄・10麦 少ない鉄をとるよい組み合わせ
B4麦・6泥・10金 金に接する最大生産力のところ
C4羊・8羊・10木 羊港がほぼとれます
D4羊・8泥・10木 3軒目よい形に寺院に接して建てられる
いちおう3・11を含まない候補はこの辺になります。
・1番手
いちおう1番手としては@かAですが素直に生産力の高いほうの@で問題ない
と思います。Aの選択肢もありますが1番手でここをとると羊が とれなくな
る可能性があります(このルール:マップではどうしても泥木優先になるので
羊を切ることになる)。@ならあと68の泥がどこかとれます。(具体的にい
うと不足するものが泥木なので5鉄のまわりの鉄と泥の2色しかとれない場所
はたいてい残ります)
ただ道の方向はちょっと考えてしまいます。10金の方に向けるか無難に下に向
けておくか、はたまた左側の5麦・9羊・11鉄を狙いにいくか。ここらはプレ
イヤーに依存する部分でもあるとおもいますが個人的には無難に下でいいとお
もいます。理由は10金に向けるとBをとったプレイヤーと3軒目を競合するこ
とになります。1番手はもう一本道をのばして3鉄・8木・10金でいいのです
がBを取ったプレイヤーからすると道1本で8木・10金・11泥に建てられては
たまらないのでかなりたたかれることになります。またとりあえず鉄の生産地
優先ということでどちらかというと2軒目からの展開を優先させる意味でもこ
の付近で争いたくはないです。左側に引くのも同様に考えます。
こちらの開拓地からの展開はあまり頑張らず将来的に道2本さらに引いて3鉄
・8木・10金だけとれれば十分だとおもいます。Bをとったプレイヤーも3軒
目さえ金のまわりにもう1軒確保できればあとは泥港の方が優先されますので
3鉄・8木・10金はかなりあとからでもとれます。
・2番手
2番手は1番手のとらなかったAでほぼ決定。やはり数少ない鉄は大きいです
し2番手なら返しの場所も大丈夫です。
ただ2番手も道の方向は結構迷います。無難に3:1に向けておくかそれとも
3麦・9鉄に向けておくかですがここは頑張って3麦・9鉄に向けておくべき
だとおもいます。他のプレイヤーからすれば9鉄はかなりの魅力なので是非3
軒目でほしいのでもちろん喧嘩されるおそれはないとはいえませんが2軒目で
ほぼ確実に泥木の場所を取れるのでまずまけることはありません。ここは1番
手と違い道1本で確保できます。
目的としては2番手は1軒目で道材をとってないという状況から2軒目で補充
はできるとしてもやや道の発展力に乏しくなることからとりあえず開拓地のス
ペースを確保しておくという意味合いが強いです。他のプレイヤーの置き方に
よっては3麦・5麦・6泥が3軒目とれる可能性もあります。
・3番手
ここも場所的にはBで金を取っておくべきでしょう。生産力は多少落ちますが
金の柔軟性は大きいとおもいます。あと3軒目9泥・10金・11泥→4軒目以降
泥港もほぼ約束されます。道の方向は上側は競合しないのでとりあえず4羊に
向けたいいう人もいるかもしれませんがここはまともに4番手の羊港と競合し
ますのであきらめるのが無難です。マップが大きくなった場合、いいところは
たくさんあるわけですからあまり自分にとって必須でないところを争いにいく
のは得策ではありません。
・4番手/5番手
残った場所からすると4番手は基本的に羊港路線になります。
4番手だとC4羊・8羊・10木でなくいきなり4羊・8羊・羊港でいくことも
あります。これは出目次第なのでどっちがいいとは一概に言えないかもしれま
せん。
もう1軒のほうですがDは麦鉄まったくなしになりますのでちょっとこれはさ
けて上辺の候補を探します。
候補は3麦・5麦・6泥または6泥・9麦・11鉄(どちらも3軒目以降麦港が
とれます)ですが前者は麦港をとった瞬間の形はいいのですが左辺への発展が
おそくなり最後まで鉄のタイルは11さえとれなくなりそうです。さすがに左辺
がらあきではスペース的にも1・2番手が有利になりそうです。後者ですと麦
港と左右の5麦、5鉄と4方にらみで最終的に3ヶ所くらいとれそうな感じな
のでこちらが勝ります。
6泥・9麦・11鉄
4羊・8羊・10木(または4羊・8羊・羊港)
いちおう10木の方を選んだ場合木を持っておきたいのでこの順になるかとおも
います。いちおう4方にらみの道はとりあえず麦港の方向に向けておきます。
・6番手(3番手の2軒目)
ここはちょっと悩みますが6の泥を1軒目でとった関係で是非よい目の木がほ
しい。目からするとDの4羊・8泥・10木ですが泥ばかりで木は10だけという
のはちょっと悲しい。というわけで3泥・6木・9羊。
ここからだと上辺の鉄麦はほとんどあきらめるしかないですが6が道セットの
上、将来木港も取れます。下辺は木ばかりですが一帯はほぼ争うことなく手中
にはいります。初期資源で泥木持てるのも心強いですね。
・7番手(2番手の2軒目)
これはD4羊・8泥・10木で問題ありません。2番手としてはほぼ最良の組み
合わせかとおもいます。道は寺院に向けて引いておきます。5木は是非ほしい
場所です。
・8番手(1番手の2軒目)
不足しているのは泥鉄なので3泥・5鉄・8泥かとなりの5鉄・8泥・11鉄で
問題なさそうなのですがそう簡単でもありません。2番手は9鉄をほぼ独占し
てるので3泥・5木・10木を3軒目でとってしまうとかなり強力になります。
そこでちょっとひねって3泥・5木・8泥が有力でしょう。いちおう2番手の
3泥・5木・10木を拒否しつつ3軒目で5鉄・8泥・11鉄を取りにいきます。
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