3.1巡目の盗賊は慎重に
アメリカルールとかですと2巡目までは7は無効(騎士も使用不可)なので関係の
ない部分なのですがそうでない場合1巡目に7がでたときの処遇はけっこうゲーム
に影響を及ぼします。
とりあえず初期配置の時点では全員の生産力が低く自分の場所が止まるとかなりの
痛手になります。また当然ですが騎士カードを持っている可能性がほとんどなく、
1巡目で置かれた盗賊はだれかが7を出すまで移動しないことが多いですからけっ
こう長くその場所に居座ることも多いものです。カード材の場所であれば騎士を引
くことすらままならず5巡以上そのままなんてことになると止められた方は目も当
てられません。特にそれが自分だけに被害のでる場所(つまり個人攻撃された場合)
はもうそれだけでゲームに勝てなくなったりもします。
また配置によっては2とか12でとりあえず他でとれない資源を手札に持っておこう
ということもありますよね。その初期資源だけを目的にした大事な資源を1巡目に
抜かれたら・・・・これも即アウトとはいわないまでも3〜4巡発展がおくれてし
まう事になります。すでに配置で有利な状況ならともかく横一列のヨーィドンの状
態でそういうことになっては恨まない方がむしろ変です。
つまり1巡目の盗賊の行き先、あるいは盗むという行為によってかなり恨まれるほ
ど大きな被害がでる可能性があるということです。
何度も書いていますがカタンはだれかに恨まれたら基本的に勝てないゲームなので
す。かといって3の羊とかだれも恨まないところを止めましょうと言いたいわけで
もありません。
前にも書いてますがあとの交渉などで有利に運べるような場所をとめるのが基本で
す。つまり自分が木の産地を多くもっている(あるいは7のでる前のダイスで木が
出て出せる状況にある場合とか)とき木をとめます。止められた方も木はダイスで
産出しなくなりますが交渉でだしてもらえるのであれば痛手は軽くすみます。どん
な場所でも序盤に5・9以上の主たる生産地を止められることは痛いですがそのよ
うな止めかたをしている限り中級者以上に対して恨みを買う事はありません。

盗賊を置く可能性のある場所は自分の所有地を引いても18−6=12ヶ所もあります
が初期配置からの構想として盗賊の有効な派遣先は各プレイヤー1〜2ヶ所程度で
す。それ以外の土地を止めた場合はゲーム中ずっと恨まれるということはなくても
次の7で仕返しもらう可能性の高い場所という認識は必要です。逆にその仕返しの
土地がずっととまって出遅れるということもありますから(特に序盤は)むやみに
盗賊を派遣されないにこしたことはありません。
4番手あたりでちょっと苦しいながら初期資源で泥木を持って・・・ということは
ままあることだとはおもいますがそこでまともに泥を奪うことだけを目的に盗賊を
置かれる方を結構見ます。配置自体の苦しさを初期資源でなんとかカバーしようと
しているわけですから手が出るほどその資源がほしくても見逃すほうが賢明です。
逆にすでに最初のダイスで道を引いたり、カードを引いた1番手や2番手プレイヤ
に残資源があれば盗っておくのは自然な姿です。何かをしてすでに少しのアドバン
テージがあったわけですし、何かをしたあとも余った資源ともいえるわけなので盗
られても文句はいえずというところでしょう。

てなわけで私が1巡目の盗賊について意識していることを簡単にまとめてみます。
 1.個人攻撃は極力さける。
 2.重要な初期資源を持つプレイヤーは狙わない。(泥木など)
 3.配置にそった戦略のある場所をとめる。
 4.道など何かをしたプレイヤーからは積極的に盗る。
 5.3軒目が建ってはじめて形になるプレイヤーは狙わない。

前に書きました盗賊の移動場所とかぶる部分もありますがこんなところです。1巡
目は特に注意してもらえればとおもいます。

もちろん配置の時点でだれかが頭1つ抜けているときは意識して個人攻撃したりそ
の人には痛手になるようなとめ方をします。なにごともバランス感覚が重要といえ
ますがそれができるにはだれが有力な配置でだれが苦しい配置なのかしっかり把握
しておかなければいけません。
1巡目うんぬんを問わず誰が勝利に近いのかそれが正しく判断できれば中級者以上
なわけなんですよね。まぁそれがけっこう難しいわけですが^^。