4.自分の責任を果そう
妙なタイトルなのですがこの意味が分かるようになれば一人前ということで挙げて
みました。
初期配置のところで3番手に慣れたプレイヤーがはいるとバランスの取れたいい配
置になると書きました。それはそのプレイヤーが自分のことだけでなく全体のバラ
ンスを考えた配置ができるからです。つまり自分が基本戦術のどれかをできるよう
にとると他のプレイヤーにとって非常に都合のよい場所を残してしまう場合です。
3番手だと組み合わせの悪い5910(泥羊羊)とかが残ってまわってくるこが多々
あります。さすがにそこを4番手に残したんでは4番手が有利になってしまう場合
責任取りでやむを得ずそこをおさえるみたいなことはよくありますがカタンの初期
配置の考え方は絶対的なものでなく相対的なものと考えるとよいでしょう。自分に
とっていい配置ができてもそれによって他のプレイヤーがそれよりかなりよい配置
になるとしたら1位をとるという目的でゲームをする以上勝ち味が薄いといわざる
を得ません。逆に自分の配置が悪くても他の3者がもっと悪ければかなり勝ちやす
いといえます。基本的に自分が1番有利にできないのであれば1番よい配置のプレ
イヤーとの差が小さくなるように仕向けるのが最善の策ということになります。
つまりある意味責任をとるということ自体は非常に有利なプレイヤーをつくらない
ため、ひいては自分と有利なプレイヤーの差を詰める手法と考えておくとよいでし
ょう。
こうやって理論的に書けばなるほどと思えても実戦ではつい自分のことばかりに気
がいってしまいがちです。何よりそれをするには他のプレイヤーがどこに置くか、
それを論理的に予想できていなければなりませんので基本戦術をやっと理解した程
度のプレイヤーではかなり難しい作業といえます。
実際4番手でプレイするときあなたは最後の1番手までどこをとってくるか予想し
て2軒の家をおいていますか?3番手の2軒目すら考えてないプレイヤーも多いは
ずです。
あと私の場合極端に不利なプレイヤーも作らないように考えてはいます。みんなが
トップを狙える展開のゲームの方が全員が楽しめるわけですし戦術的にみても始ま
って早々に脱落プレイヤーがでたとき、そのプレイヤーがトップをとめてくれるか
は非常に微妙になってきます。むしろやけくそでトップに有利な交渉をしているプ
レイヤーをよく見かけますし、そして「トップとそんな交渉するなょ」と外野から罵
声を浴びせる他のプレイヤーの光景も^^;。たまたま偏ったダイス目の不運のた
めに出遅れたプレイヤーならいざしらず初期配置その他、罵声を浴びせているプレ
イヤーの行動によって不利な状況の一要因をつくっているとしたら本来罵声を浴び
るべきはそのプレイヤーだといえます。初期配置に限らず、プレイ中も同様なこと
(1人を不利にしない)は考えます。道戦術で家を建てていく場合こことここに建
ててここは譲る・・・・みたいに^^。
再度確認しておきますが譲るとはいってもそれらは単なる慈善行為ではなく、譲る
事によってトップを残りのメンバーで追走する意思表示をしているわけで基本的に
は自分がトップを狙う為の1つの手段です。
カタンの責任というのはここを取らなければならないという責任もあればここは譲
らなければならないという責任もあるわけです。ちょっと抽象的な内容でわかりに
くいかもしれませんがこういったこともあると理解していただければ自己の向上に
つながるかと思っております。
あとやはり最後にもうひとつ・・同じことを他の項でも書いてますが上がることが
不可能に近くなった出遅れプレイヤーには何も責任は生まれません。誰を勝たせる
かという選択(責任ではありません)が残るだけになりますのでご注意を!。