6.騎士カードスルーについて
なんか妙なタイトルですが中級者以上の使うちょっとしたテクニックですので紹介
してみようとおもいます。何かというと字の如く騎士カードを持っているのに使わ
ない事です。
ルールを覚えたての初心者の場合、騎士カードを引くと自分の場所が止まっていよ
うが止まってなかろうが次のターン必ず使ってしまうことが多いですよね。
「それはいけません。自分のところが止まっている時だけ使いましょう」^^とい
うのでは中級講座になりません。
自分の土地に盗賊がいて、さらに騎士カードをもっているにもかかわらずあえて騎
士を使わない場面を騎士カードスルーと呼んでみます。(もっといい表現はあるか
もしれませんが)
とはいっても自分の資源がでないことをある意味甘受するわけですからそれなりに
決断がいる選択でもあります。

使わない理由はおおまかに以下の2つです。
@現在どうしても必要な資源がとまってるわけでないとき。
A止まっている土地を共有する別のプレイヤーに動かしてもらう意図のあるとき。

@の場合は基本的に自分が騎士をつかったあとすぐ7がでたり他人に騎士を使われ
て現在盗賊のいる場所より重要な地点に置かれたら困るときや不要な資源ばかりが
でてもバーストの危険が増えるだけというときです。概ね止まっている資源を2枚
以上持っている場合はあえて騎士を使う必要もないことが多いです。またその資源
が羊とかなら1枚もっていれば事が済むのでそういうときもスルーすることはあり
ます。例をあげてみると手札が木木木羊羊麦とかで自分の5泥は空いていて8木の
土地がとまっているときなどはほぼスルーです。マジな話動かしたばっかりに5泥
に舞い戻ってきたらシャレになりません^^。ただ自分に泥の産地がないときは木
を沢山産出して貿易で泥を作る目的があるので騎士を使う方が自然ですね。
あと何かを建設して手札が0〜2枚くらいになるときでその建設によって他のプレ
イヤーより頭1つ抜けたようなイメージのあるときもときどきスルーすることがあ
ります。手札が少なければ今絶対に空けておきたい土地はありませんし、頭1つ抜
けたことによって次の7や他人が騎士を使えばどのみち自分に戻ってくる確率が高
いので必要な場面までとっておこうということです。大体ゲームが始まって最初の
家または都市を建設したときなどに多いのですが、しばらくは狙われていずれ追い
つかれますから騎士はあとのアドバンテージにとっておいたほうが将来的に有利と
判断します。
また中盤以降とかでも2ヶ所以上その資源の産地を持っている場合その片方が止ま
っているときなどは特に不都合を感じなければそのままにしておくこともあります。

Aの場面は下家との共有する重要な土地が止まっていて下家が目下のライバルとい
うような場合でたとえば先のターンでカードを引いた直後の場合。もちろん下家の
引いたカードが騎士かどうかはわかりませんからある意味博打ですが、もし騎士で
なかったとしてそのまま1回りそこに盗賊が居座ったとしても自分もライバルも止
まっている訳ですから残りの2人が追いついてくるだけです。それに対して騎士カ
ードであった場合(双方1枚ずつの伏せカードの場合)自分が騎士を使った直後に
ライバルに騎士を使われた局面(当然自分の別の場所がとめられるわけです)と相
手に先に使わせたあとから自分が盗賊をコントロールしてライバルの別の場所をと
めるのでは大きな違いがあります。

どちらもちょっと有利(またはトップ並走)な局面で他からの盗賊が自分に来そう
なとき最も有効に場をコントロールするのが主目的でやや不利で自分に盗賊がこな
いようなときにはつかわれることはほとんどありませんが接戦では結構効果を発揮
するかもしれません。有利な局面を勝ちきるのは難しいものです。

@もAも(特にAのケースは)それほど多用されるものでもありませんがこれが使
えるプレイヤーは少なくとも中級以上と自負して構わないとおもいます。
逆にいえばスルーされるような甘いところに盗賊を置くこともしないでしょうし騎
士カードによる場のコントロールの重要性を理解できているといえます。
それに対して「○△の資源もってるのは誰かな〜」なんていいながらやってるプレ
イヤーはそれなりにうんちくを並べていてもやはり初級者(失礼なので初心者とは
いいませんけど^^;)という感じがしますね。