カタンの遊牧民たち  

ちょっとパズル的要素をいれてみました。ゲームの本質ではないですが遊牧民の
移動には相当神経を使います。戦略的要素は大きくなりますが幾分ゲーム時間が
かかるかとおもいます。
必要なもの
カタンの開拓者基本セット
各色の遊牧民駒3個ずつ(3人ゲームでは4個ずつ)
  海カタンの船駒または騎士カタンの騎士駒とかがよいでしょう
基本ルールに従いマップを組み立て順番きめします。
初期配置も基本ルールにしたがいおこないますがそれぞれの配置のときに置いた
開拓地に隣接する土地に自分の色の遊牧民駒を配置します。配置は1軒目のとき
に隣接するいずれかの土地のいずれかに1個ずつ、2軒目の隣接土地のいずれか
に1個配置します。(3人プレイのときは1軒目2個、2軒目2個とします)
ただし遊牧民駒は同一の土地には自他かかわらず1個しか置けません。また海や
港にはおけません。すでに他の駒があったり海に隣接する場所であったりの理由
で規定の数が置けなかった場合は任意の位置に配置できます。
プレイは基本ルールに従いますが生産ダイスを振ったあと交易、建設フェイズの
前に遊牧民移動フェイズがあります。自分のいずれかの遊牧民駒を隣接する何れ
かの空いた土地に移動します。必ずどれかの駒を動かさなければなりませんが2
個動かすこともできません。また他の遊牧民のいる土地や海、港には移動できま
せん。移動の後の自分の遊牧民のいる場所によって以下の利益があります。
 1.自分の放牧民のいる土地のチップの合計が10の倍数(10、20または
   30)であった場合、AまたはBのどちらかができます。
    A:好きな資源1枚をストックから得る
    B:任意の相手から資源を1枚引く
 2.自分の遊牧民がすべて同じ地形になった場合(3人プレイの場合1つの地
   形を自分の遊牧民で独占した場合)はその地形からの産物2枚をストック
   から受け取れます。(ただし3人のときに泥または鉄の地形を独占した場
   合、一度独占状態をくずさないと次のターンで再びこの利益を得ることは
   できません。
 3.自分の放牧民の地形が森林、森林、耕作地のように2:1であればそのタ
   ーンに限り木木→麦の貿易ができます。(この場合麦麦→木はできません)
   3人プレイのとき森林、森林、耕作地、山脈の場合は木木→麦と木木→鉄
   の貿易が可能です。また耕作地、耕作地、牧草地、牧草地なら麦麦→羊羊
   と羊羊→麦麦が可能です。また耕作地、耕作地、耕作地、牧草地のように
   3:1になったときは麦→羊の1:1貿易が可能です。
ただし遊牧民駒が他のプレイヤーの駒に囲まれているなどで動かすことができな
くなった場合、3枚の手札の資源を失います(3枚以下しかないときはすべて
の手札を失います)。手札を3枚選んで捨て、自分の遊牧民駒を一旦マップから
除去し、あいている任意の場所に再配置します。(再配置によって上記の1.2.
3のように配置した場合その利益は得られます。
また遊牧民駒が他人の街道を横切って移動するときは街道の所有者に通行料とし
て任意の資源を支払わなければなりません。他人の街道を横切るしか動かす駒が
なくなった場合は資源を払って移動するしか方法はありませんが払う資源もない
場合は再配置となります。(手札がないわけですから捨てる手札もなしです)
遊牧民以外のルールは基本ルールどおりです。道王、騎士王もありますし、勝利
条件も10点です。遊牧民は足りない追加資源を得るのに役立ちますが遊牧民自
体は勝利ポイントには直接役にはたちません。
注意事項
遊牧民は砂漠に移動することも可能です。砂漠は数字チップ7として遊牧民の合
計をカウントします。当然初期配置で砂漠においてもかまいません。
初期配置で10の倍数や同じ土地にすべて配置できたときは初期資源に追加して
それぞれの効果による資源がもらえます。
ちょっとしたアドバイス
基本的に序盤で走っても放牧民を全員で追い詰められるとそれ以上の発展しにく
いのでそのまま逃げ切るのはかなり困難とおもわれます。どこで抜け出すかがポ
イントになるでしょう。
序盤の遊牧民は足りない資源を得るために使うのが効果的ですが終盤はトップの
資源を奪ったり、またはトップの遊牧民を動けなくするような行動が増えるでし
ょう。またチャンスがあればどうしても自分の道を横切らざるをえないように仕
向けて資源を獲得する手も考えられます。
ただ序盤で囲まれて身動きがとれなくなって資源を捨てることになると非常につ
らいので遊牧民の初期配置ならびに移動には十分に注意しましょう。