【10】『泥舟への誘い』

−友釣り−


「オトリについて」


いよいよ川へ乗り出しましょう(^^;;
忘れ物はありませんかぁ.
おっとっ、オトリ入川券を買うのを忘れないでね.
ここでちょっとオトリの選び方を少し.
最近はどこのオトリ屋さんも、お客 自らが選ぶのを喜びませんし、そもそも選ばせてもくれないというのが 実情でしょうね.
なるべくそうした店は避けて、ある程度自由に選ばせてくれ、親切な店 を見つけましょう.しかもその店と謙虚に付き合い、信頼を得るのも友 釣りにとって大事なことです.
何せオトリ次第ですから、友釣りは.もしも天然の良いオトリが手に入 ったら、その日の大漁は約束されたも同然です.

さてそのオトリの選び方ですが、最近ほとんどは養殖鮎ですね. しかし場所によってもオトリ屋さんによっても違うでしょうが、わざわ ざオトリ用に作られた鮎を売っているところもあります.
そもそも食用とは用途がまるっきり違うのですから、当然と言えば当然.
丸々と太っているのは動きが悪いですね.
それも有る程度の期間、その川の水に慣れさせ体をしぼったものや、人 口河川で石を舐めさせた(アカを食ませた)ものまで出ています.
いわゆる”天然仕上げ”といわれるものです.
出来るならこの手のものを入手出来ると良いですね.
元気な鮎は保護色になりやすいです.その水槽の底の色にもっとも近い のを選びましょう.
陽が差しているのに、黒々とした鮎は概して弱いです. 大きさはその川の天然鮎と同じようなものを選べなんて言いますが、私 の経験では小さいのよりも大きいものが強いですね.22cm以上もあ る養殖は駄目ですが.
まあ18cm前後から20cm位が強くて、しかも扱いやすいでしょう ね. 大きな水槽から一度に多くの鮎を掬って選ぶのなら、タモがぎりぎり水 に浸かった状態にして上へ突き上げる力の強い鮎から選びます.

次に幸運にして天然鮎から選べる場合です.
少し注意がいります.まず掛かり場所を確認しましょう. まるっきり掛かり場所が確認できないのは駄目です.エラ、それも中の 部分に掛かっていた可能性があります.現在は元気そうにみえていても、 川へ連れていくとひどい目に合うことがあります.
一番良いのは背中から尻尾の付近、それも傷が深くないもの. 背掛かりが一番などと言いますが、の強いところで掛けたものは希に 神経までハリが届いたものや、筋肉が傷んだものがいます.
釣られるとき、真横から強い水の抵抗を受けた鮎に見られますね. この手の鮎も元気そうに見えて川で泳がすと「くの字」になってまった く泳がず、えらく後悔するときがあります.
その点、尻尾に近いところでは大丈夫です.
口掛かりも少し気掛かりですね.変形していたりしたら、水の抵抗でま るっきり泳げないものがいます.もっとも傷が浅ければまったく大丈夫 です.
まあ最初の内はこの辺まででしょうか.経験を積めば頭に掛かっていよ うと、最悪腹掛かりでもそれなりに選ぶことが出来ますが.
まあそんなところに掛かった鮎を、オトリに売る人もいないでしょうが ね.オトリ屋さんもちゃんと見てますし.

おっと、オトリの数ですが、最低2匹は求めましょう.オトリに鼻環を 通す瞬間に逃げられることもあるでしょうし、少し深いところへ誘導し た途端に根掛りということもあります.初っ端から川から上がり、またまたオトリ買いに走るのではいやになりますよね.
買ったオトリの運搬方法ですが、やはりミニコンプレッサーが付いたオ トリタンクか、水がこぼれないようにしたオトリ缶が良いでしょうね.
近くなら車のボンネットに新聞を水に浸して広げ、その上にオトリ缶を 置くという手もありますが.これ、滑りませんよ、ほんと.ただし丸缶 の場合だけですが.