栗東新幹線駅の負担問題

 平成14年4月25日に「栗東新幹線駅の設置について」滋賀県・栗東市・設置促進協議会とJR東海の4者で基本協定書の調印がなされました。ここで問題となるのが、地元負担と言われている工事費240億円の負担問題です(県が1/3、栗東市が1/3、促進協議会の構成市町で1/3が他の駅で実施した一例として示されている)。草津市は設置促進協議会のメンバーですが、これまでに、草津市議会や草津市民の間で栗東新幹線駅が議題として論じられたことはありません。つまり何も協議しないまま、負担論議が前面に出てきたと言う状況です。本来ですと需要予測を含めた経済効果をしっかりと測りながら、設置の可否から検討すべきでありますが、「新駅ありき」という状況であれば、負担には難色を示すと言うのも当然だと思います。議会の論議も「設置について応援はするが、負担は別」と言う主張が大勢を占めていました。

以下 平成17年1月29日記述

東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置促進協議会では、平成13年以降、数度にわたって新駅設置の波及効果調査を行い報告書を作成してきました。次に示しますのは、平成16年3月調査で、平成16年8月に入手した最新の調査報告書です。全文は152ページにわたるもので、波及効果を試算した部分のみを抜粋してPDFファイルにしたものです。
同、促進協議会から出されている以前の資料と比較しても判るのですが、前提条件を変えれば、波及効果の値は異なるので、何を正とするのかは困難な面があると思います。したがって、このデータをどのように扱うかは人によって異なりますし、公的な機関から正式に出された目安資料との位置づけでよいと思います。

新幹線新駅整備の波及効果と地域整備戦略の深度化調査 報告書  平成16年3月 抜粋 PDFファイル

草津市の考え方
草津市長は新駅建設の工事費240億円がそもそも高すぎるとして、まずこの額を低減すること、その上で応分の負担は行うと明言しています。ただし、負担水準については言及していません。
近隣の状況
大津市長は新駅効果は無いとして、促進協議会からの脱退も明言しましたから、費用負担はありえないというスタンスだと思います。ただ、促進協議会からの脱退は会としては承認をしていない状況です。他の近隣市についても、費用負担については否定的な声が聞こえてきています。
今後の動き
地元負担のまとめは、平成16年の3月まででしたが、まとまらなかったので、平成17年3月までと1年延長しました。しかし、近隣に積極的な動きが見えない中、これをタイムリミットとしてまとまるのかは疑問です。
さて、新幹線の駅とは、都道府県をまたがる広域の鉄道網であり、滋賀県が主導して駅の位置づけの明確化と負担を負わなければなりません。つぎに、当該市である栗東市の負担が必要です。つまり、滋賀県および栗東市が工事費の大半以上を持つという決断をしなければ進まないと考えます。ただ、県も財政難の中、新幹線駅の建設に莫大な費用がかかるのであれば、事業そのものに疑問の声が出るのも仕方ありません。
このような背景の中、私を含め、私の周辺(主にサラリーマン)で栗東新幹線駅が必要という声はありません。つまり、京都駅で良いのではないかという意見です。この観点から言うと多大な費用負担を約束して積極的に新幹線駅を建設すべきであるとは言えません。ただ、栗東新幹線駅の建設が進むのであれば、草津市としても波及効果がゼロとは言えないわけですから、応分の負担は必要になると考えています。・・・この考え方を基に、H17年3月議会で代表質問をしました。

以下 平成17年3月18日記述

下表は3月14日に県から示された負担割合のスキームで、関係5市とは、草津市、守山市、野洲市、湖南市、甲賀市です。大津市は協議会脱退を表明していますが3億円の負担となっており、草津市は5.4億円となっています

 ・H17−7−29の臨時議会で下記負担分、5.38億円の債務負担行為議案の可決をしました。
  ・平成18年7月執行の滋賀県知事選挙で「新幹線新駅凍結」を公約にして戦われた嘉田さんが県民の付託を受けて当選された事により、今後の行方が注目されるところです        H18、7、19加筆

 ・平成19年10月末の段階で、地元合意が出来ずに、新幹線新駅設置促進協議会の総会で建設中止が確認されたことから、今後は、土地区画整理事業の代替案策定等、後処理に移るものと思われる。   H19、11、1加筆

2005年6月17日付で「負担中止を求める会」より公開質問状をいただきました。かねてよりの重要課題でありますので、その質問状と回答を掲載し、現在(H17、6/25)の考え方を示します。
 公開質問状の質問と回答の対照表はここから入ってください