子どもの頃の遊び場であったお寺の門の前に駄菓子屋があった。
人の良さそうなおばちゃんがいつも座っていた。
幼少から小学生高学年までお世話になった。
くじ引きやいろんな駄菓子が置いてあり、10円玉を持っていけば天国であった。
その隣にはたこ焼き屋もあった。
10円玉を持っていくと船の形をした薄い木製の入れ物に3つ入れてもらえた。
確か10円用の入れ物だったと記憶している。
幼稚園の頃だったと思うが、駄菓子屋の店頭にビニールに入ったゴルフセットが商品として置かれてあった。
プラスチックでできたクラブ3本とボール2個がセットになったおもちゃだった。
何を思ったか、それを黙って家に持って返ってしまったのである。
つまり窃盗行為をしでかしたのである。多分いけないという認識は少しはあったと思うが、
その辺の記憶は曖昧である。
家に持って帰ったらすぐばれた。当たり前だが・・・。
ゴルフセットのおもちゃの前で泣きながらどつき倒していた母の姿は今でも心に焼き付いている。
その後、母親に手を引っぱられながら店まで連れて行かれ、平謝りに謝り、
正規にそのゴルフセットを購入して戻ってきたのであった。
今はおもちゃでないゴルフセットを持っているが、
ゴルフセットを見るたび未だにその罪悪感が蘇ってくる。
ゴルフが一向にうまくならないのは、そのせいだと思っている。