墓の教え90話

  一、    墓は家の根である
            家の根とは、樹木の根と同じしっかりと大きな根の上に葉も茂り、花も咲き、実も茂る
  二、    墓は家を造り、人をつくる
  三、    墓のごとく家がなる。
  四、    墓は家を要求する。家には必ず墓がいるものである。
  五、    墓のない家はない
  六、    墓を霊魂とすれば、家は肉体といえる。
  七、    新しく家を建てたり、別荘を建てたりすると、新仏ができることがある。家に
         対し墓ができたことになる。
  八、    分家には分家の墓が要る。
  九、    墓を建て供養していくことにより、相続の徳を得る。
  十、    親の墓は子が建てるべきである。
  十一、   生きているうちに墓を建てると相続力が衰える。
  十二、   墓は孝の極地である。
  十三、   墓をよく祀り、世話するものが相続人となる。他家の墓でも同じ。
  十四、   他人の墓を供養すると、その家の因縁を背負いこむことになる。
  十五、   墓を相続するものがその徳を相続する。
  十六    墓を建てる金を他人に出してもらうと、相続力が弱まる。
  十七、   墓の建立者は一人とする。そうでないと相続力が弱まる。
  十八、   墓は相続人を呼ぶものである。
  十九、   墓はよく祀れば足りる。だから祭祀が墓である。
  二十、   墓は直すのではなく、自らなおってくる。
  二一、   墓相学は統計学である。
  二二、   墓地整理は急いではならない。計画的にする。
  二三、   墓の改修には功徳が要る。
  二四、   墓地には祀るべき墓を祀る。
  二五、   墓を建てたり、改修する時は家系図をよくしらべておこなう。
  二六、   古くなって読めない墓は整理する。
  二七、   墓地整理には、祖父母以後の墓は残すようにする。
  二八、   相続人以外の墓は、適当な時に整理して墓地内の供養塔に合祀する。
  二九、   長男の墓はみだりに整理しない。相続人に影響する。
  三十、   他家に嫁入りした娘の墓石を実家で建てないこと。
  三一、   子孫が改宗したときは元の家の宗旨でたてる。
  三二、   墓の整理後は不要墓石の仏石だけは無縁塔に合祀する。
  三三、   台石が一段の墓は徳にかける。
  三四、   台石が三段のものは徳にかける。
  三五、   墓に猫足を付けるのは一般的に良くない。ただし職業によっては良い場合がある。
         (医師、弁護士、薬剤師、葬儀師など)
  三六、   奇形の墓や、自然石の墓は良くない。
  三七、   あまり悪相の墓は供養を受け付けない。
  三八、   あまり大きな墓は家が衰える。
  三九、   あまり墓石を磨くと霊がおちつかない。
  四十、   墓石に戒名をあまり深く彫り込むと寿命運を損じる。
  四一、   墓が傾くと家が傾く。相続力が悪く、他家から難をうける。
  四二、   土がやせて、下台石が地面から浮いているは良くない。また半分以上埋まっているのも良くない。
         職業不安定、出奔の家。
  四三、   墓文字は自分で書いてはいけない。
  四四、   墓には戒名を彫らないといけない。
  四五、   墓石には位階勲等、紋章、履歴などを彫るのは良くない。
  四六、   夫婦はなるべく一基の墓にする。
  四七、   初代の墓は必ず夫婦戒名を並記する。
  四八、   夫は右、妻は左に書き入れる。納骨の位置も同じにする。
  四九、   先妻、後妻を左右に、その主人を中央に彫らない。
  五十、   子供を育てねばならない未亡人の戒名を彫ってならない。
  五一、   納骨式の総墓は、なるべく供養塔で祀るようにする。そうでないと相続力が弱い。
  五二、   納骨室のあまり大きいのは不吉、水が溜まらないように。
  五三、   墓の並べ方は、むかって右が上座である。間違うと下剋上になる。
  五四、   世代をとった相続人以外のものは下座に並べる。
  五五、   墓は向いあわせにしない。家が二つに分裂する。
  五六、   日陰や木の下に墓を建てない。病運である。
  五七、   墓所は住居に近い所が良い。
  五八、   墓所が諸所にまたがっているのは家運が衰える。
  五九、   草木がはえぬ様な土地は墓所にむかない。
  六十、   古墓地跡には新しい土を入れ替える。
  六一、   無縁墓の多い墓地は貧である。
  六二、   墓地に墓が一杯の家は家運が生きつまり、相続が悪い。
  六三、   墓には土地のゆとりが欲しい。
  六四、   墓地の広さは、家に釣り合っていること。
  六五、   区切りのない墓地は独立性がない。
  六六、   墓地は他人に踏まれないようにしておく。
  六七、   墓の木は墓石の高さの半分以下にする。
  六八、   本家、分家同一墓地で境界がないのはいけない。
  六九、   一方が栄えれば、他方が衰え、仲が悪い。
  七十、   墓地には供養塔を建てるようにする。福徳が大になる。
  七一、   供養塔は墓域のどこにあっても、中心の徳をもつ。
  七二、   絶家の家を祀るのには供養塔がよい。
  七三、   供養塔には写経を納めるのが大切である。
  七四、   写経は家族や親戚で行う。
  七五、   年忌、その他には写経を追加するのが最良の供養である。相続力を得る。
  七六、   分家初代には写経塔を建てるのが良い。
  七七、   墓参はできるだけ、家族揃ってやるようにする、家運長久の基となり、相続力絶大である。
  七八、   家庭内のことは墓に報告する。
  七九、   とくに不和が家に起こったときは、一家で墓参する。
  八十、   墓参によって先祖に愛される嫁となることができる。養子も同じ。
  八一、   墓の供物は、火と水がもっとも重要である。
  八二、   墓は洗うようにする。家運が活気を得る。
  八三、   墓参のあとはまっすぐ家に帰り、仏壇を拝む。
  八四、   無縁墓の多い町村はもめごとが多い。寺もおなじで発展しない。
  八五、   無縁墓を整理浄祭することは大功徳である。しかし、多人数で行うこと。
  八六、   無縁墓は一か所にあつめて祀るが良い。
  八七、   無縁墓には千灯供養を行うのが良い。
  八八、   墓を祀るには祭具が大事、納骨室が清潔であること。
  八九、   墓石のうち花たて、香たて、ローソクたて、水鉢が大切である。
  九十、   墓石は清掃しやすいものが良い。

           (福田海、薬師寺風水、岡田正盛先生、西村峨山先生語録より)


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