「変化のある繰り返し」と「ゲーム」で
           国語辞典の使い方を指導する
 
 
1.変化のある繰り返し
 
 4年国語に「国語辞典の使い方」の学習がある。
 ここでの最大のポイントは、

 いかに、何回も辞書を引かせるか
 
である。
 短時間にたくさん引かせるためには、

 変化のある繰り返しで辞書を引かせる
 
のがポイントである。
 今回は、

 2人に1冊の国語辞典
 
という条件で行った。
 
 次のように、授業を進めた。

 今から、黒板に言葉を書いていきます。その言葉を国語辞典で調べます。国語辞典を引いて、何ページに載っていたかを( )に書いていきます。
 
 まず、教科書に載っている2つの言葉を引かせた。
 それぞれ引くのに、40秒から1分30秒程度かかっていた。
 
 
 
 
2.ゲーム化
 
 辞書を引く速さを速めるためには、

 ゲーム化する
 
のが一番である。

 今から黒板に5つ言葉を書きます。それを国語辞典で調べます。時間は3分間です。3分間でいくつ調べられるかです。
 
と言いながら、「かえる、たのしい、げいめい、グラフ、むてっぽう」の5つを書いた。
 「よーい、ドン!」とスタートさせた。
 3分後聞いてみると、5つとも調べられたのが1組でトップだった。180秒で5つ
なので、1つあたり36秒以内で引いていることになる。

 次、また5つ書きます。時間は2分です。
 
 今度は、「れい、ろうじん、はったつ、しんごう、しゅうまつ」の5つ。
 「よーい、ドン!」と暇なく進める。
 2分後聞いてみると、4つ調べられたのが1組でトップだった。120秒で4つなので、1つあたり30秒以内で引いていることになる。
 つまり、引く速さは、だんだん速くなってきているのである。
 
 
3.さらに変化をさせる
 
 残り時間が2分を切った。
 そこで、さらに変化させて辞書を引かせる。

 今度は、3つ、調べて漢字で書きなさい。
 
 「よーい、ドン!」と始めた。
 「かこう、あきらか、とうぜん」の3つを書いた。
 ここでミスに気づいた。「かこう」というのは、答えが1つでなかったのだ。だから、質問に対し、「どの”かこう”でもかまいません。」と答えた。
 このミスで、少し混乱し、チャイムが鳴った。

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