3年理科<電気でしらべよう> 2 全員に導線の被覆をうまく取らせる方法
3年理科<電気でしらべよう>の単元では、導線を利用する。
教材セットの中に、ちゃんと導線が入っているのだが、被覆は取っていない。都合のいい長さに切るためだろう。
導線の先の被覆をはがすときには、つい、はさみ、ニッパーなどで切り落としてしまう。
軽く、被服だけを切るつもりが、プッツンと切ってしまう。大人でも切ってしまうことがある。
このような作業を初めてする3年生の子どもにしたら、なおさらである。
そこで、全員にうまく被覆を取らせる指導を次のように行った。
全員を教卓の周りに集める。そして、導線、はさみを用意する。
説明1 導線を使いますが、この前わかったように、ビニルがついたままだと いけませんね。だから、先を取ります。 |
前回の学習(豆電球にあかりがつくとき)のチェックもしながら進める。
説明2 はさみを使って、切らずに軽く挟みます。少し強くやると、このように切れてしまい ます。(プッツンと切ってしまう)
だから、軽く挟んで、クリクリッと回します。
どれくらいかというと、導線のビニルがこのように少し白くなるまでです。 |
と言って、わずかに白い部分を全員に見せる。
ここがポイントである。このように、子どもたちが見て判断できる基準を教えておくのである。そうすれば、子どもたちも無理な力ではさみを使わない。安心してできる。
全員に、「少し白く変色したところ」を確認させたところで、続きを話す。
説明3 白くなったら、その白いところに、爪を当てて、ピュッと引っ張ります。 |
と言って、やってみせる。
見事、被覆がきれいにとれて、導線の中の線が光る。子どもたちが「ウオーー」と反応する。
と言って、座席に戻す。
その結果、誰1人「失敗した。」という声は聞かなかった。
また、はさみで白くしなくても、爪を強く立てて引っ張ると、
それでも被覆が取れることを見つけた男子が2名いた。
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