Core i7-2600Kの耐性評価                         tanuki 記 2011.1.15-17

  Core i7-2600Kは2011年1月9日の0:00から発売された。私は通販組で即発注。確保したと安心していたが、10日昼過ぎに
納期未定のメール。仕方なく、多損で入手することにした。そして、1月12日到着。MBが前日に安いP8P67に届いていた。
 初日は写真撮りで、2日目、早速テストと思い、各パーツをセットするもブルースクリーン。このことをHPで一行書くと、メールがあった。
SATAのモードがデフォルトがAHCIで、これが原因とアドバイス。このメールのおかげで私はかなりの時間が節約でき、無事
セッティングは完了した。
 そして、3日目。いつものようにPI 1M完走に耐性評価を行った。1.25Vで4.8GHzとかなりいい感じの耐性。しかし、1.35Vにしても
5GHzが超えられない。1.45Vでもダメ。3日目はこれで終了。
 4日目。BIOS設定でこの問題は解消されるはずと見直す。何となく、PLL Voltageかなと思う。そして、1.8Vから1.9Vに変更。ありゃ、
1.35Vで5.1GHzがOKではないか。後は順調に昇圧による耐性変化、PI 1Mジャスト7秒のGet、PI 1M時間の短縮などのテストができた。
 

   

テスト構成

CPU INTEL Core i7-2600K (Batch#:L038A659 )Malaysia産
Cooler Thermalright TRue Black120+Sythe DFS123812H-3000
M/B ASUS P8P67(BIOS 1053・・・01/04/2011)
RAM CORSAIR CMG6GX3M3A2000C8 2Gx2
HDD Western Digital WD3200AAKS-B3A0
VGA GIGABYTE 9500GT
P/S SilverStone SST-OP750(750W)
OS Windows XP SP3
R.Temp. 16℃

BIOS設定

CPU/Memory AUTO
DRAM Timing AUTO
CPU Voltage Setting 1.25V,1.35V,1.45V,1.55V
DRAM Voltage Setting 1.65V

耐性評価(OverClocking)

 TurboV EVOでBCLKを100.0MHzとし、電圧と倍率を変更した後、PI 1Mを走らせ、完走にしない倍率を得る。
次に、ひとつ低い倍率に設定し、BCLKを100.0MHzから0.5MHz刻みで増やし、PI 1Mの完走限界を得た。

 Vcore(V)
設定(読み)
CPU-Z
(MHz)
BCLKxMultipier
(MHz) 
PI 1M
Time(s) 
1.25 (1.256)     4800     100.0x48 7.750
1.35 (1.352)    5100     100.0x51 7.297
1.45 (1.448)     5352     101.0x53 6.969
1.55 (1.544)     5482     101.5x54 6.797

速度評価
 
下記の2つのソフトウェアを用いて、CPUの速度を測定した。比較データとして14種のCPUデータを示す。
なお、2600KのデータはTurboBoostがOFFのデータなので、ONすればもう少し速い。


 (1)Super PI Mod 1.5(マルチコア非対応)
 (2)Mandelbrot 3.31(マルチコア対応) 

 CCPUU Core  Multiplier

 CPU
(MHz)
 PI 1M
(s)
Mandelbrot
(s)
Core i7-2600K 4 x34 3400 11.047   4.563
Core i7 980X 6 x26.0 3475 11.812   4.390
Core i7 920 4 x21.0 2818 14.765   6.313
Core i5 670 2 x28.0 3745 11.328   9.141
Core2 Quad Q9450  4 x 8.0 2671 17.375   8.516
Xeon E3110  2 x 9.0 3005 15.484 14.281
Celeron Dual-Core E1400  2 x10.0 2006 32.093 21.875
PhenomUX6 1090T BE 6 x16.0 3211 19.375 6.609
PhenomUX4 955BE 4 x16.0 3210 21.532 9.453
PhenomUX4 940BE  4 x15.0 3010 23.016 10.063
PhenomUX3 720BE  3 x14.0 2809 24.407 13.953
Phenom X4 9950BE  4 x13.0 2608 29.640 11.266
Athlon 64 X2 7750BE  2 x13.5 2709 28.656 20.750
Athlon 64 X2 6400+BE 2 x16.0 3209 26.562 16.375
Athlon 64 LE-1640 1 x13.0 2608 32.141 39.234

その他のテスト

・Super PI 1Mのテスト(1.575V、5507MHz、6s734
・PI 1Mジャスト7秒


★2個目

  同じ方法でテストした。1.25Vで5000MHzなど出だし好調も、電圧を受け入れないようで5.4GHzまで達成でなかった。
MBの設定など見落としている部分があるかもしれないし、他のMBやBIOSのアップデートでまだ伸びるかもしれない。
個体としては常用向きで、電圧ダウンするのもおもしろそう。耐性比較について下記のグラフのとおりである。