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ラムサール条約を活用しよう

−湿地保全のツールを読み解く−

琵琶湖ラムサール研究会編 (2005年12月改訂)
 【特別協賛:湖国21世紀記念事業協会 】
もくじ
はじめに

1 ラムサール条約とはなにか?


COP9(第9回締約国会議)の和訳を掲載

さらなる活用のためにご協力を

2 どんな取組みが行なわれているのか?

3 琵琶湖で活用するためには?

4 資料集
 冊子『ラムサール条約を活用しよう』を発行
 リンク集(琵琶湖水鳥・湿地センターHP内)

ひとことお寄せください
ロゴ



● はじめに
−ラムサール条約は湿地保全の共通言語−

 琵琶湖が1993年にラムサール条約の「国際的に重要な湿地のリスト」に登録されてから,すでに10年以上が経過しました.
 この間、ラムサール条約は総合的な「湿地保全条約」として格段の発展を遂げてきました.ところが,琵琶湖をはじめ日本国内ではいまだに「水鳥保護条約」としてのイメージが強く,条約がつちかってきたさまざまな知見や枠組みを生かせていないのが現状です.
 そこで私たちは、琵琶湖をはじめとする湿地の保全に関わるすべての立場の人々がラムサール条約を理解し活用するためのお手伝いをすべく、このホームページを設置しました.
 ラムサール条約は、地域や立場を超えて湿地への見方を共有することのできる共通言語です.ぜひこのページで「湿地語」を身につけ、ラムサール条約の窓から見える新しい世界像をのぞいてください。
 琵琶湖の保全からはじまる、世界の再発見、地元の再発見、自己の再発見。
 めくるめく湿地ワールドにようこそ!

 本ページの構成は以下のとおりです.
第1部:ラムサール条約の概要として、過去に行われた講演の中で評判の高いものを集めました.また,琵琶湖研究所所報に掲載された記事を集めました.初めてラムサール条約に接する方のみならず,これまで琵琶湖およびその周辺の湿地保全に関わってきた方々にも,きっと目からうろこのお話が飛び出ることと思います.
第1部のもくじ
第2部:ラムサール条約に基づいて進められている個々の取り組みや枠組みについて,それらを定めている決議文と勧告文(右コラムを参照)の解説を掲載しました.ご一読いただければ、ラムサール条約が持っている概念や取り組みへの理解が深まることと思います.解説に際しては,その背景や意義,そして国内の状況を概括したうえで,関係する決議・勧告文を閲覧できるようにリンクをはっています.また,そのテーマについてさらに詳しく学習することができるようなホームページへのリンクも解説文に加えています.まずは一つ、ご覧になってみてください.
第2部のもくじ
第3部:琵琶湖の保全にラムサール条約を活用していくための提案を掲載しています.これまで琵琶湖の保全に行われてきたことをラムサール条約の枠組みから整理しなおしたり,ラムサール条約の概念や枠組みを活かしていくための提案を行っていきます.
第3部のもくじ
資料集:条約の基礎資料として、条約条文と過去の締約国会議で採択された決議文と勧告文(右コラムを参照)を掲載しました.また、ラムサール条約でよく使われるキーワードの解説や次回締約国会議の日程案等を掲載しています.
資料集
締約国会議? 決議文? とは?
 国際条約では,その条約の目的や目標を達成するために,条約本文とはべつに個々具体的な取り決めをする文書がつくられることがあります.ラムサール条約では,このような文書として,「決議 Resolution (RES)」や「勧告 Recomendation (Rec)」があります.これらは生物多様性条約などの他の環境条約における「議定書」とは異なり締約国(条約に加盟する国)に対する拘束力を持っていませんが,条約の目標にむかって締約国を導く手段として重要な働きをしています.とくに,湿地の保全を進めるにあたって踏まえなければならないような技術的事項について,そのための「指針(ガイドライン)Guideline」や「手引(ガイダンス)Guidance」といった技術文書をその付属書につけて決議や勧告で採択し,締約国がそのような技術的事項を実践できるように計られています.その結果,締約国や湿地の保全にかかる関係機関・団体はこのような技術的文書をその活動のツールとして活用できることになります.
 このような文書を議論し,それを条約の締約国が採択したり,条約に基づく各国の活動を報告したりするために,定期的な会議が開かれます.これが「締約国会議 Conference of Parties (CoP)」です.この英語の略称をとって,コップ3とかコップ4(それぞれ第3回,第4回の会議を指します)と呼ばれることもあります.ラムサール条約の締約国会議は3年に一度開かれます.第7回はコスタリカのサンホセで1999年に開かれ,第8回は2002年にスペインのバレンシアで開かれました.第9回は2005年にウガンダのカンパラで開催されます.
 各回の締約国会議で採択された決議と勧告は,何回目会議の何番目の決議または勧告と番号を振られます.第6回締約国会議からは会議の回数を,決議ではギリシャ数字で表わし,勧告は算用数字で表わすことに変更されました.例えば『決議Ⅶ.1』は第7回締約国会議の1番目の決議,『勧告5.6』は第5回締約国会議の6番目の勧告というわけです.第8回締約国会議では勧告はありませんでした.これ以降は決議のみということになるのかもしれません.
 会議では,締約国が決議案や勧告案を検討し(必要に応じて修正して)採択するための「全体会合 Plenary Session」と,湿地保全を推進するための技術的事項について検討する「技術会合 Technical Session」がもたれます.技術会合は設定されたテーマにかかるそれまでの取組みの成果の報告とそれにもとづいて準備された技術文書の内容に関する検討をおこない,その結果を全体会合での議論に組み入れてより望ましい決議や勧告を導こうとするものです.技術会合は,締約国政府の代表もオブザーバー(NGO・市民団体や研究者など)も対等に議論する場として設定されています.第8回会議までは複数の技術的テーマについて分科会形式で開かれましたが,次の第9回会議は『貧困の緩和と人々の福利の向上に果たす湿地の賢明な保全管理の役割』というひとつのテーマで1日の技術会合を開く日程案となっています(参照:第9回締約国会議日程案).
 条約の決議文や勧告文が作成されるプロセスは,条約事務局のウェブサイトからも知ることができます.第8回の会議を例にした以下の文「ラムサール条約事務局ホームページから知るラムサール文書」をご参照ください.



さらなる活用のためにご協力を

 ラムサール条約を活用するためにつくられたこのページはみなさまの協力によって,より充実した影響力のあるものへと変えていくことができます.以下のような点について,みなさまからの協力のお申し出をお待ちしています(研究会への連絡はこちらのページからどうぞ ).
  1. 「ラムサール条約とは何か」を多くの人々が興味深く理解できる適切な講演が見つかりましたら御紹介下さい.このページで掲載できるように協力(翻訳や講演者から公開許可を得るなど)いただけないでしょうか.
  2. ラムサール条約の決議文や勧告文についての解説文作成について協力いただけないでしょうか.
  3. 今後開催される締約国会議にむけての提案
     3年毎に世界各地で開催される締約国会議に参加される方にとって,本ページの情報は,これまでの経過を事前に理解するツールとして活用していただけるものと思います.さらに,参加予定者が手分けをして以下のような作業をすすめることによって,より日本にとって意義のある参加が可能となります.もちろん現地へ行かない方も,これらの作業を経験していただくことによって,締約国会議に「参加」する気分を味わうことが可能と思います.
     まず,会議に先立って決議文などのドラフトが発表されますので,その一覧やポイントとなる内容の翻訳、日本にっての意義を解説する予備的な文を作成する作業をおこなう必要があります.実際に参加して,ドラフトがどのように実際の決議文や勧告文になっていくのかの過程を観察し(もちろん可能ならば自分自身の意見も述べ),その内容を解説文に盛り込めば,より生き生きとした解説文ができることでしょう.会議に参加する場合も、また参加しないでも、ラムサール条約の事務局のホームページを通して、多くの情報に接することができます.その詳細については以下を参照してください. 
    「ラムサール条約事務局ホームページから知るラムサール文書」


● 第1部 ● ラムサール条約とはなにか?
 まず,わたしたちがこれまでに眼を開くきっかけになった講演を集めてみました.さらに,琵琶湖と関連した話題について,琵琶湖研究所所報に掲載された記事を集めました.他にも適当な講演や記事をご存知であればお知らせください.
琵琶湖研究所ニュース「オウミア」
特集インタビュー
『須川 恒さんにきく ラムサール条約と琵琶湖』
1993年6月に釧路市で開かれた第5回ラムサール条約締約国会議で琵琶湖が日本で最大の登録湿地となり,琵琶湖でもラムサール条約を生かした活動が期待される状況となりました.このインタビュー記事は,滋賀県琵琶湖研究所広報・研究交流部門の上田徹氏が1994年1月10日に,滋賀県民がラムサール条約について知りたいと思われる数多くの質問を私に投げかけられ,その時に記録されたテープからインタビュー記事として構成されたものです.
 記事は,上記のように琵琶湖研究所ニュース「オウミア」に2回に分けて掲載され,いずれも琵琶湖研究所のホームページに掲載されていますのでぜひご覧下さい.

淡海環境保全財団「明日の淡海」(Vol.9 2003年9月1日発行)

巻頭対談特集『かけがえのない命を守る湿地 琵琶湖の取り組みを世界が注視している』(pdfファイル=350kb)

口分田政博(滋賀県野鳥の会)・前畑政善(琵琶湖博物館)・須川恒(龍谷大学)

 琵琶湖が登録湿地になって10周年を記念して3名が、ラムサール条約を生かす方向について語りました。淡海環境保全財団の許可を得て内容を掲載しますので,あわせてご欄下さい
須川 恒

  1. 『ラムサール条約とは』小林聡史(当時:釧路国際ウェットランドセンター)1996年11月「ラムサールシンポジウム新潟−人と湿地と生きものたち」での講演.
  2. 『ラムサール条約のねらいと役割』M・スマート(当時:ラムサール条約事務局次長)1993年10月「アジア湿地シンポジウム」での講演.
 ○ 琵琶湖研究所所報 No.18 (2000年12月) 特集記事『水鳥の保護と湿地保全』
  1. 『ラムサール条約とこれからの湿地保全のありかた』辻井達一(北星学園大学)
  2. 『水鳥を通して知る琵琶湖周辺の注目すべき湿地の存在とその保全』須川恒(龍谷大学)
  3. 『東アジアガンカモ類ネットワークの発足とその意義』宮林泰彦(国際湿地保全連合)
  4. 『湖北地方のオオヒシクイの生態と生息地保全』村上悟(当時:滋賀県立大学)・片岡優子(滋賀県立大学)・山崎歩(滋賀県東浅井郡湖北町)
  5. 『ラムサール条約登録湿地として見た琵琶湖』安藤元一(当時:環境科学株式会社)



● 第2部 ● どんな取組みが行なわれているのか?
 決議文や勧告文(右上コラム参照)の解説を通じて,ラムサール条約の概念や枠組み,進行中のプロジェクトなどをご紹介します.
 ただしここに紹介しているのはすべての文書ではなく,すでに解説文ができあがったものに限られています.ラムサール条約の主要な決議・勧告の一覧はこちらをご覧ください.
   
 現在のメンバーだけではラムサール条約の全体を網羅するだけの解説文が用意できません.各分野にお詳しい方は,ラムサール条約の学習も兼ねて,ぜひ解説文をつくってください.特に,早く解説文をそろえたい文書は以下のとおりです.
  • 湿地管理計画(決議5.7の解説)
  • 「生態学的特徴の変化」の定義(決議VI.1の解説)
  • 影響評価とリスク評価(決議VII.10の解説)
  • 国際的に重要な湿地の基準(決議VII.11の解説)
 お申し出いただける方はこちらからお願いいたします.



● 第3部 ● 琵琶湖で活用するために
 では具体的に何をすればよいのか?
 ここでは,これまで琵琶湖で行われてきた取り組みと課題をラムサール条約の視点から再評価した上で,湿地保全のアイディアをご紹介していきます.投稿も大歓迎です.




●資料集●

冊子『ラムサール条約を活用しよう−湿地保全のツールを読み解く−』

ラムサール Q&A(キーワード・インデックス)
 第9回締約国会議までの主要な決議・勧告の一覧
 ラムサール条約湿地の賢明な利用ハンドブック紹介

ラムサール条約条文

第10回締約国会議資料
第9回締約国会議資料
 ・決議一覧
 ・その他関連資料
第8回締約国会議決議
第7回締約国会議の決議と勧告
第6回締約国会議
 ・決議一覧
 ・勧告一覧
第5回締約国会議
 ・決議一覧
 ・勧告一覧
第4回締約国会議[決議と勧告の一部は本文の和訳がありません.]
 ・決議一覧
 ・勧告一覧
第3回締約国会議[決議と勧告本文の和訳はありません.]
 ・決議一覧
 ・勧告一覧
第2回締約国会議[勧告本文の和訳はありません.]
 ・勧告一覧
第1回締約国会議[勧告本文の和訳はありません.]
 ・勧告一覧

その他
 ・情報集「湿地の文化遺産」(ラムサール条約事務局 2001年)和訳
 ・2009年世界湿地の日テーマ「上流から下流まで」紹介
  (ラムサール条約事務局 2008年)和訳

【外部資料へのリンク】

「湿地の恵み Wetland Benefits」(AWB・IWRB・WA 1993年)
  和訳:日本野鳥の会国際センター・アジアクラブ 1996年.
  同クラブHPにPDFファイルにて掲載.

ラムサール条約湿地の世界分布KMZファイル
 [世界の条約湿地の位置を、Google Earth 上で見ることができます.]
  ラムサール条約湿地情報サービス(英文)所載.

リンク集(琵琶湖水鳥・湿地センターHP内)




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琵琶湖ラムサール研究会
〒529-0512 滋賀県伊香郡余呉町上丹生2289
E-mail: biwa@@mugen-ss.net

(E-mailは,「@」を一つにしてお送りください。迷惑メールを避けるためです。お手数をかけますが,よろしくお願いします)

研究会メンバー:

  • 代表:村上 悟(むらかみさとる)

  • 安藤 元一(あんどう もとかず)
    東京農業大学 野生動物学研究室
  • 香川 裕之(かがわ ひろゆき)
    蕪栗ぬまっこくらぶ
  • 清水 幸男(しみず ゆきお)
    琵琶湖水鳥・湿地センター
  • 須川 恒(すがわ ひさし)
    琵琶湖水鳥研究会
  • 宮林 泰彦(みやばやし よしひこ)
    雁を保護する会
  • 村田 良文(むらた よしふみ)
    滋賀県西浅井町立永原小学校
協力
特別協賛
  • 湖国21世紀記念事業協会
    滋賀ロゴ
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琵琶湖ラムサール研究会の足跡
2000年12月 琵琶湖ラムサール研究会発足
2001年01月〜2002年3月 湖国21世紀記念事業協会からの特別協賛決定
2001年06月  ホームページ「ラムサール条約を活用しよう」開設
2001年10月 第9回世界湖沼会議にてポスター発表
2002年11月 ラムサール条約第8回締約国会議にてポスター発表
2003年09月 「ラムサール条約琵琶湖登録10周年記念 琵琶湖ラムサールシンポジウム」(滋賀県主催)にて口頭発表
2004年05月 山門水源の森保全シンポジウム(西浅井町)にて口頭発表
2008年03月 ラムサール条約マニュアル第4版」日本語版の出版
  (日本湿地ネットワーク(JAWAN)刊)に協力

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