
ラムサール条約 第10回締約国会議
決議Ⅹ.32「開催国大韓民国への感謝」
"Healthy Wetlands, Healthy People"
湿地条約(ラムサール,イラン,1971)
第10回締約国会議
大韓民国 昌原(창원),2008年10月28日−11月4日
決議Ⅹ.32
開催国大韓民国への感謝
1.アジア地域では15年ぶりに韓国(昌原(チャンウォン)市)にて集い、
2.今回、129ヶ国の締約国及び2ヶ国のオブザーバー国からの参加者 1,620人を超える締約国会議を組織するには、多大な尽力が必要であったことを十分に意識し、
3.韓国の明確なビジョンに基づく低炭素「グリーン成長イニシアティブ」という、イ・ミョンバク大統領が支持するイニシアティブを認識し、
4.2008 年11月2日の昌原(チャンウォン)市長によるラムサール文化センター開設に留意し、
締約国会議は、
5.韓国イ・ミョンバク大統領の湿地保全に対するすばらしい公約と支援に謝意を表する。
6.COP10の議長、議長代理、副議長に対し、全体会合の効率的、効果的な運営への感謝を記録する。
7.韓国に対し、また特にその環境部、国土海洋部に対し、その効率的、包括的で周到な準備によりCOPとそれに関連するあらゆるイベントが円滑に運んだこと、ならびにCOP10に向けた準備の面で事務局を支援するため職員一名を派遣したことへの謝意と感謝を同じく記録する。
8.さらに慶尚南(キョンサンナム)道政府に対し、その並々ならぬもてなしと寛大な支援への感謝を記録する。
9.昌原(チャンウォン)市の市長、市民に対し、そのあたたかく丁重な歓迎と、COP開催前及び開催期間中においてその地域社会全体をあげて湿地保全の支援にあたるよう尽力したことについて感謝の念を覚える。
10.COP10の成功に多くの面で貢献したCOP10ボランティアが重要な役割を果たしたことに対し、称賛とこの上ない感謝を表明する。
11.各国代表と韓国市民との技術的、文化的交流のすばらしい機会を提供した多数のサイドイベントや文化的行事を高く評価する。
12.韓国が以下を通じ、ラムサール条約、湿地保全、賢明な利用を支援していることを称賛する。
a)昌原(チャンウォン)宣言実施促進への約束
b)ラムサール条約小規模助成基金への寛大な拠出
c)COP10のテーマに大きく貢献した昌原(チャンウォン)宣言起草のための作業部会ならびに湿地と健康に関するSTRP会期間技術会合の開催
d)新しいラムサール条約普及ビデオ作成に対する昌原(チャンウォン)市の寛大な支援
13.特に、ラムサール条約の実施を推進するため、「ラムサール条約東アジア地域センター」を開設するという韓国の計画を歓迎する。
14.COP10によって生みだされた関心とエネルギーを地域、国、国際の各レベルにおける湿地保全に活かすため、韓国の政府及び国民といっそう密に協力していくことを期待をもって待ち望む。
- [英語原文:
- ラムサール条約事務局,2008.Ramsar Resolution X.32 "Thanks to the host country, the Republic of Korea", Convention on Wetlands (Ramsar, Iran, 1971). [Word] http://www.ramsar.org/doc/res/key_res_x_32_e.doc, [PDF] http://www.ramsar.org/pdf/res/key_res_x_32_e.pdf.]
- [和訳:
-
『ラムサール条約第10回締約国会議の記録』(環境省 2011)[この決議のPDFファイル: http://www.env.go.jp/nature/ramsar/conv/ramsa/ketugi32.pdf ]より了解を得て再録,琵琶湖ラムサール研究会,2012年.]
- [レイアウト:
- 条約事務局ウェブサイト所載の標準的な英語ページにおおむね従う.]