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ラムサール条約 第4回締約国会議
日本語訳:「アジア湿地シンポジウム議事録」(1993年)より,了解を得て再録.
第4回締約国会議
モントルー,スイス
1990年6月27日−7月4日
湿地の消失が依然として進んでいることおよび登録湿地が環境悪化の脅威にさらされていることを認識し;
登録湿地の中には、大規模な復元事業が実施され、または、計画されているところがあるとの報告を受け;
湿地の復元計画に適用するには、関連する現在の指針では不十分であることを認識し;
現存する湿地を維持し保全する方が、後になってから復元するよりも、望ましくまた費用も少なくてすむことを確信し;
破壊された湿地を復元する前に、環境の悪化している湿地を復元するべきであることを強調し;
復元計画によって、現存の自然の系を保全する努力が弱められてはならないことを確信し;
締約国会議は、
次のことを勧告する。
(a) すべての締約国に対し、適切な湿地復元企画の立案可能性を検討すること;
(b) 各締約国において湿地に責任を有する機関に対し、湿地の復元をその職務とすること;
(c) 湿地復元のための必要性が検討され、実施されること;
さらに、締約国に対し、湿地復元企画の様々な段階に関する入手可能な文書を条約事務局に提供することを勧告する;
最後に、常設委員会に対し、必要とされる科学的作業の実施にあたって、湿地復元に関する技術指針を実例調査の評価に重点を置いて準備する必要性を考慮するよう、また、地球温暖化及び海面上昇が湿地に与える影響を考慮するよう勧告する。
[英語原文:ラムサール条約事務局,1990.Ramsar Recommendation 4.1 "Wetland restoration", July 1990, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/rec/key_rec_4.1.htm.]
[和訳:磯崎博司・安藤元一・名執芳博(編集).1993.アジアの湿地の賢明な利用をめざして.アジア湿地シンポジウム議事録,湿地の賢明な利用および国際協力のあり方にかかる報告書.財団法人 国際湖沼環境委員会,草津,285頁.より了解を得て再録,2004年,琵琶湖ラムサール研究会.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop4/key_rec_4.1_j.htm
Last update: 2007/04/24, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).