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ラムサール条約 第4回締約国会議
日本語訳:「アジア湿地シンポジウム議事録」(1993年)より,了解を得て再録.
第4回締約国会議
モントルー,スイス
1990年6月27日−7月4日
レジャイナ会議の後に、ラムサール条約指定地の生態学的な変化に関する勧告3.9にしたがって、常設委員会の第一回会合においてラムサール条約監視手続き [*条約事務局注記] が策定されたことを想起し;
監視手続きの実施のために締約国及び非政府間機関より特別資金が提供されていることに感謝し、また、モントルー会議においてその監視手続きを支持する発言が多数寄せられたことに謝意を示し;
ラムサール条約リストの増大につれて、フローニンヘンにおける第二回締約国会議で採択された勧告2.3に示されている標準化されたデータシート及び湿地分類に基づいて、小規模で効果的なデータベースを条約が備えるべき必要性を強調し;
データベースの開発と利用のための技術と資金を提供した締約国に感謝を表明し;
締約国会議は、
ラムサール条約監視手続き(それは、この勧告の付属書に含まれている)を作成するために常設委員会がとった措置を支持する。また、条約事務局に対し、ラムサール条約指定地に生態学的な悪影響が発生しているか又はその恐れがあるとの知らせを受けた場合は、この手続きを引続き実施するよう指示する;
監視手続き報告書は、当該締約国がその報告書を受け取りそれに対する意見を述べた後で公表されると決定する;
締約国及び条約事務局に対し、ラムサール条約指定地を記録するために開発されたデータシート(それは、この勧告の付属書に含まれている)を、ラムサール条約データベースのための情報を提供するため及びその他の適切な目的のために用いるよう勧告する;
締約国及び条約事務局に対し、ラムサール条約指定地を記録するために開発された「湿地のタイプ」のための湿地分類(それは、この勧告の付属書に含まれている。)を、ラムサール条約データベースのための情報を提供するため及びその他の適切な目的のために用いるよう勧告する;
常設委員会に対して、監視手続きの適用並びにデータベース及び湿地タイプの分類の利用状況に注意を払い、これに関わる事柄及び関連する問題について検討する役割を負う科学委員会を設置する必要性について検討するよう要請する。
附属書1:監視手続き
附属書2A:ラムサール指定地に関するデータシートモデル
[編注:2006年現在,この最新のものは,「国際的に重要な湿地のリスト拡充の戦略的枠組み,第3版(2006年版)」の添付文書A:ラムサール登録湿地情報票である。]
附属書2B:湿地タイプの分類モデル
[編注:2006年現在,この最新のものは,「国際的に重要な湿地のリスト拡充の戦略的枠組み,第3版(2006年版)」の添付文書Bにある。]
1990年に採択されたもとの附属書(のちの改訂を受ける前のもの)は、条約事務局に掲載されるこの勧告原文のPDFファイルの中に見ることができる ☞ 英文PDF(90㎅)。
* 条約事務局注記:1996年の決議Ⅵ.14 により、この監視手続きの名称を「管理ガイダンス手続き」と変更された。さらに1999年の決議Ⅶ.12 により「ラムサール諮問調査団」と再変更されている。[編注:決議Ⅵ.14:和訳;決議Ⅶ.12:和訳。]
[英語原文:ラムサール条約事務局,1990.Ramsar Recommendation 4.7 "Mechanisms for improved application of the Ramsar Convention", July 1990, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/rec/key_rec_4.7.htm.]
[和訳:磯崎博司・安藤元一・名執芳博(編集).1993.アジアの湿地の賢明な利用をめざして.アジア湿地シンポジウム議事録,湿地の賢明な利用および国際協力のあり方にかかる報告書.財団法人 国際湖沼環境委員会,草津,285頁.より了解を得て再録,2004年.
第9回締約国会議の結果を反映させてリンク先を更新,2006年,琵琶湖ラムサール研究会.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop4/key_rec_4.7_j.htm
Last update: 2007/04/24, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).