私の使命

私にとって、政治の原点
私は最近、守山市のある自治会に招かれたことがあった。自治会の会員が訴える。「近くにある郵便ポストに、集配人が二日に一度くらいしか郵便物を集めにこない。集めにこないからますますそのポストを利用する人が少なくなる。利用する人が少ないから、ますます集めにこなくなる。悪循環です。大部分の人は駅前のポストや本局のポストを利用している。」聞きながしてしまえば、なんでもないようなことだが、そこにゆるがせにできない問題がふくまれている。それは、このポストを利用する人は、駅まで歩いていけない老人や子供や足の悪い人にかぎられてしまうという事実である。郵政事業の合理化か、それとも集配人の個人的な怠慢だかは知らないが、結果はいちばん弱い人たちにシワ寄せされてしまう不合理を生んでいる。こういった小さな問題は、身近にたくさん転がっている。私はこのときに、こういった小さな問題を解決せずして、いったいどんな政治があるのかと思った。たしかにそのポストのなかに入っている手紙は、数通かもしれないし、もしかしたら一通もないかもしれない。しかし、赤字だからといって、そのポストには二日に一度しか集めにこないというようなズサンなことはしてはいけない。それでは郵便ポストの存在理由がなくなってしまうのではないだろうか。このポストが本当に必要なのは、遠くのポストに入れにいきたくてもいけない老人、子供、からだの不自由な人などなのだ。私は、やらなければならない、とそのとき思った。これこそ私にとって、政治の原点なのだ。身近を見回してみると、われわれの身近にこれに似たようなことがたくさんある。われわれはこういった小さな矛盾、小さなヒズミを案外、見逃してはいないだろうか。みなさんもよく考えてみてほしい。こうした小さな身近な問題からひとつひとつ解決していくのが、市民と市民、人と人とのふれあいによる、本当の政治ではないだろうか。少なくとも私は、私にとっての政治の原点を大事にしていきたい。

「百の空論より小さくても一つの実行」