2001年7月15日のレポート

今回の出撃隊員、TER@KINさん、おぐおぐの2名

今日の目玉は「インテグラ・タイプR」です。
(なんとなく「Z3」のような気もするけど。)

1.BMW
   マイナーチェンジ後の3シリーズのカタログを貰いに行ってきました。
   応対して頂いた店員さんが「走り好き」な人だったので、結構気軽に話しができました。
   カタログを戴いただけでなく、コーヒー&麦茶のサービス!うーん、さすがにBMW!?
   「試乗してみませんか?」
   そこまで言って下さりますか(感激!)。・・・というわけで調子に乗って2台も試乗してしまいました(笑)。

 (1) Z3ロードスター
     映画「007」シリーズのボンドカーとして有名になったBMWのオープン2シータースポーツです。
     前後のフェンダー部が大きく外側に張り出したグラマラスなボディが、非常に格好良いですね。
     車体側面に片側4本づつ設けられた熱抜き穴が、タダモノではないと主張しているようでした。

                     試乗車の詳細
メーカー BMW
試乗車 Z3ロードスター グレード 2.0i
ミッション 4AT
サファイア・ブラック
排気量 1990cc(直列6気筒DOHC)
駆動方式 FR

     この試乗車は右ハンドルで、マイナーチェンジ前のバージョンでした。
     そのため現在のラインナップにはない2000ccのエンジンが搭載されています。ちなみに現在は、2200ccと
     3000ccの仕様があるそうです。
     ソフトトップの屋根は非常に簡単に開閉可能です。ちょうど晴れていたので、オープンにして頂いて乗ることにし
     ました。うーん、夏の日差しが眩しいぜ(笑)!
     内装は非常にスポーティーです。例によってあらゆる調整が可能なシートが素晴らしいですね。ただ、運転席か
     らの視界はあまり良くありません。強度確保のためかAピラーがやけに太いため、左右の視界が狭められてい
     ます。その上、ルームミラーが目線と同じ高さにあるため、さらに見づらい!
     「せめて、このルームミラーがダッシュボード上にあったらなぁ・・・。」
     と、TER@KINさんの意見。・・・確かに!
     しかし、エンジンをスタートして動き出してしまうと、そんな不満は些細な事に思えていまいました。なんと言って
     もエンジン音が良い!6気筒ゆえの「つながった」音が素晴らしい!
     さらに足が良い!ロールを感じさせない、しっかりした接地感と軽快なハンドリング!(225/50R16の太いタイヤ
     を履いているのに!)
     「楽しい!!」
     オープンの開放感と合間って、この走りの楽しさは一級品ですね。さすがはBMWです。
     ・・・・・しかし、この試乗車にパワーはありませんでした(笑)。ちょっと2000ccでは非力みたいですね。急な坂
     はエンジンが辛そうです。現行に2200cc以上しかラインナップされていない理由がわかりました(笑)。
     それと、この車にはスポーツモードATもなかったのですが、現行車には用意されているとの事でした。
     もっとも僕としては2200ccのMTに興味があるんですけどね(笑)。でも、どうして3000ccにはATしか用意し
     ていないでしょうね、楽しいのに・・・。

 (2) 3シリーズ
     ついでに3シリーズのセダンにも乗って来ました。こっちはマイナーチェンジ後のバージョンです。

                  試乗車の詳細
メーカー BMW
試乗車 3シリーズ グレード 320i
ミッション 5AT(スポーツモード)
チタンシルバー
排気量 2171cc(直列6気筒DOHC)
駆動方式 FR

     エンジンはパワフルです。シフトをスポーツモードに入れれば、さらにパワーバンドの美味しい所を使えます。
     Z3で辛かった急坂を平気でグイグイ上ってしまいました。
     そして足回りも素晴らしいです。コーナーリング中に一切の破綻なく車体を支えます。本当にこの接地感は見事
     ですね。剛性も高いのでキビキビと曲がるし・・・。
     「セダンでもここまで面白いのか!」
     ここまで楽しいのに、実用的なセダンとしての問題も一切ない!恐るべしBMW!!

   試乗した3シリーズ(320i)に搭載されていたエンジンが現行Z3の2200ccエンジンと同じだそうです。
   たった200ccの違いですが天と地ほどのパワー差を感じました。まあ、スポーツモードの影響もありますが、それに
   してもこの差は大きい!!
   ・・・この2200ccを搭載したZ3は本気で面白そうですね。非力なエンジンでも十分面白いんですから、このエンジ
   ンならさらに楽しいのではないでしょうか?MTもありますしね(笑)。

2.トヨタ
   最近、大量に新車を投入しているトヨタです。
   マークU、プログレ、ブレビス。プラットフォームを共有するこれらのシリーズにさらに新型が加わりました。
   その名はヴェロッサと言います。一応、マークUの派生型にあたるそうです。
   どんな車なのか見てきました。
 (1) ヴェロッサ
     クレスタが廃止されました。マークU三兄弟の中では最も「落ち着いた」車だったのですが、それが逆に若者層
     に敬遠される結果となり、販売台数が落ち込んだためです。
     その反省からクレスタ後継として開発されたヴェロッサは、極めてアグレッシブなデザインを纏って登場しました。
     左右に大きく離されたヘッドライトと、中央の「獣の爪」をあしらった紋章。落ち着いた印象は微塵もなく、流れる
     ようなラインが行動的で情熱的な車を演出しています。写真で見ると「やりすぎ」と感じたデザインでしたが、
     実際に見ると意外と悪くありませんね。ベース車の「マークU」を感じさせないのも良かったです。
     この車は2WDと4WDをラインナップしています。もちろん主力は2WD(FR)ですけどね。そして、トップグレード
     は280馬力を叩き出す1JZ-GTE(2500ccターボVVT-i)エンジンを搭載しています。つまり、ツアラーVの後継
     グレードを持っているわけです。「ラテン」を意識してデザインされた、アグレッシブなエクステリアも伊達ではな
     いわけです。(MTもありますしね。)
     そして、内装。これは「スポーティー」な演出がされていました。全てのシグナルランプ類が赤く点灯するのもデ
     ザインの一環なのだとか・・・・。さすがにそれは落ち着かないかも・・・(笑)。でも、センターメーターを採用して
     いないのは(僕としては)好印象でした。
     後部座席中央の肘掛を倒すと、中がユーティリティーボックス(小物入れ)となっているのは良いアイディアです
     ね。しかも、これを荷室側からボックスごと取り外せるのも素晴らしいです。このあたりの細かな配慮はトヨタ車
     の良さですね。
     「うーん、高級車だ。」
     方向性こそ違いますが、内装面の豪華さと充実度はクレスタに勝るとも及ばないレベルだと思いました。
     問題は、この車のコンセプトの一つでもある「運転を楽しめる」かどうかという事ですね。
     
                  試乗車の詳細
メーカー トヨタ
試乗車 ヴェロッサ グレード V25
ミッション 5AT
ライトブルーマイカメタリック
排気量 2491cc(直列6気筒DOHC)
駆動方式 FR

     試乗車はトップグレードのターボ車ではなく、2500ccNAの車でした。しかし、パワー的には特に不足はないよ
     うです。実用上問題のないレベルだと思います。
     そして、足回り。これは・・・・・いわゆる「最近のトヨタ車」の足ですね(笑)。ちょうど「ブレビス」と同じような感覚
     がしました。つまり、タイヤそのものはしっかり車体を支えていて、大きなロールなども発生しないのですが、小さ
     な入力にもクッションが過剰反応して、揺り返しが起こっている・・・そんな感じですね。

     トップグレードのVR25ならパワー負けしそうです。まあ、グレードによってサスペンションセッティングが違うか
     もしれないのでわかりませんが。
     僕の感想としては、これは運転を楽しめる足という感じではないかな?やっぱり乗せてもらうと良い感じの足だと
     思いました。

     ちなみに、CMで「排気音までこだわった」と謳われているようですが、今回の試乗車は静か過ぎて確認できま
     せんでした。やっぱりNAだからでしょうね。まさか、僕が普段乗ってる車が「やかましい」から気づかなかっ
     た・・・という事はないと思います、たぶん(笑)。
     
 (2) WilLL-VS
     デザイン重視のWiLLシリーズ。その第2弾として誕生したのがVSです。
     ベースは現行カローラで、それをステルス戦闘機(F−117)のようなラインで再構成しています。
     何故か車幅が拡大されているため、ボディーは3ナンバーサイズになっています。まあ、確かにワイド&ローだ
     と格好良いですけどね。
     そして内装です。
     運転席には怪しいシフトレバーがあります。・・・何故かL字型。きっと飛行機をイメージしたのでしょう(笑)。
     問題は後席。無理なデザインを実現するために、異様に低い!天井に頭がつかえる!その上、あの窓!!全
     開にしても頭が出ない!!
     うーん、デザインのために全てを犠牲にするそのスピリット・・・ある意味恐ろしいかも。

 (3) イプサム
     イプサムはミニバンです。先代は5ナンバーサイズの車だったのですが、新型は3ナンバーとなり大型化されま
     した。エンジンもボディ拡大に合わせて2400ccとなり、パワー的にも進化を遂げています。
     大きく車が変わったわりに、CM面では影が薄い気がするのは、やはりマスコットキャラだった「イプー」をリストラ
     した影響でしょうね(笑)。おそらくスタイリッシュなミニバンに路線変更をしたいのでしょうが、ちょっと先代のイ
     メージを払拭するのは難しいでしょう。
     さて、内装です。
     内部は3列シートの6〜7人乗りとなっています。多彩なシートアレンジも可能なようですし、2列目以後をフルフ
     ラットにもできます。まあ、最近のミニバンなら当然の機能ですね。
     ちょっと良いなと思ったのは取り外したヘッドレストが、最後部の荷室下に収納できる事です。
     これは、スペアタイヤの収納位置を後部から車体中央下に移動させたために可能になった事だそうです。
     うーん、本当に最近のトヨタは小物入れが好きだなァ。でも、どうせならもっと大事なところを考えて欲しかったで
     すね。
     一つは、全体的に「狭い」という印象があること。大型化されているのに、何故か狭い。
     次に、床に対して座面が低いため、2列目以後のシートでは腿が浮き気味になりゆったりと座れないこと。これ
     は、足元を広く取れば問題ないのですが、それだと前後の人に迷惑がかかりますしね。

     
     というわけで、今回のイプサムは期待外れでした。実際、販売面でも辛いかもしれません。この内容で200〜
     280万円、一部オデッセイと競合する価格ですからね。(トラジェが爆発的に売れ出したら、それどころではなく
     なるし・・・。)
     ・・・スタイリッシュなデザインも良いけど、ミニバンの本質を忘れてはいけないと思いました。

   実は、トヨタのお店に入ってから、急に土砂降りの大雨になりました。(それまでは晴れていたんですけどね。)
   一通り見終わっても、まだ大雨・・・・・。
   「今、かなり降ってるみたいですから、ちょっと休んでいってください。」
   トヨタの店員さん親切です。コーヒーも戴きましたから、お店は好印象(笑)!
   ちなみに、ヴェロッサ目当てのお客さんって、意外と年配の人が多いみたいでした。(やっぱりクレスタの影響が
   まだ抜けていない?)

3.ホンダ インテグラ・タイプR
   世界最速の市販量産FF車。それがインテグラ・タイプRです。
   先代のインテグラ・タイプRは、スタイリッシュな乗用車をベースにした「メーカー純正改造車」でしたが、今回の車は
   タイプRこそがモデルの中心にあるため、「サラブレット」的なマシンとなっています。
   排気量も200ccアップして2000ccとなり、ボディーもワイド化して3ナンバーサイズとなりました。これも全て、より
   速く走るための変更というわけです。
   実際、筑波サーキットで1周あたり1秒も速くなったそうなので、恐ろしい進化ですね。
   エクステリアのデザインでは、「涙目」ヘッドライトが特徴的です。また、ワイドになった分、先代モデルよりは迫力が
   増したようです。まあ、某エボシリーズから見れば可愛いものですが(笑)。
   やはり注目はフロントのブレンボ製ブレーキでしょうか?FFスポーツカーにとってフロントブレーキは特に重要です
   から、制動力には力を入れているようです。フロントバンパーにブレーキ冷却ダクトを設けるなど、耐フェード性にも
   気を使っているようです。・・・問題はあまりに巨大なブレーキディスクゆえに、サイズが合っても取り付けられない
   ホイールがあることですね。実際、緊急用のテンパータイヤすら専用のアルミホイールが必要になったのだと
   か・・・。黄色に塗られた専用アルミホイールが荷室下部に収まっていました(笑)。
   エンジンはストリーム用の2000cciVTEC(連続可変バルブタイミング)エンジンに専用チューンを施し、220馬力
   21Kg−mのパワーを叩き出しています。ターボなら簡単に出るパワーですが、NAでここまでのチューンをして、し
   かも市販量産車に載せるというのは凄いことですね。
   「採算は度外視しているんですよ。」
   とは店員さんの言葉です。確かにそうでしょうね。NAのチューニングには、高精度の加工技術と手間が必要なの
   ですから。
   「8000rpmまで回すと、排気ガスの圧力が高まって、弁が開いてマフラーがストレート構造に切り替わるんですよ。
   良い音になりますよ。」
   「聞いてみたいですね。」
   「いやー、停止状態だとリミッターがかかって5200rpmまでしか回らないんですよ。」
   うーん、残念。音は聞けませんでした。多分5200rpmのリミッターは熱対策と騒音対策なのでしょう。
   こう見えても燃費が良いそうなので、燃料調整がシビアに設定されている可能性があります。そうなると、冷却に
   気を使ってないと、すぐにエンジンを壊しかねません。そのための安全装置なのでしょう。
   そして内装です。
   これは非常にスポーティーです。レカロ社製バケットシートはホールド性が抜群でした。
   シフトは6MTです。FFとしてはストロークが短かったので操作感は良さそうでした。ペダル配置もヒール&トゥー
   のやり易そうな配置でしたし、サイドブレーキも絶妙な位置にありました。これはもう、走る事しか考えていません
   ね(笑)。
   良い車です。これだけの内容なら240〜290万円の価格でも納得だと思います。確かに絶対的な戦闘力を考え
   るなら、さらに速い車が買える価格ですが、高回転型NAには独特の魅力がありますからね。

   閉店間際に行ったのに、店員さんはにこやかに応対して下さいました。
   「乗ってみて良いですか」「エンジン見たいですけど」「リアのタワーバーってどこに入っているんですか?」
   調子に乗って、色々聞きまくってしまいました。
   そのうち店員さんも本音連発。
   「この車は本当のFF乗りでないと速く走らせられないんでよ。」「iSというグレードはオマケです。」
   「普通の街乗りだけで使うには、サスペンションが硬すぎて辛いですよ。」
   「採算とるには500万円ぐらいで売らなくてはいけないですよ。・・・でも、そんな価値はないですよね。」
   挙句の果てには、
   「この車で、カーナビ付けて見積もり取る人がいるんですよね。何か違うと思いませんか。」
   おいおい、僕らも客だぞ。でも、
   「そうですね。」
   と答えました(笑)。確かに、半分競技車両みたいな車にナビ付けて「快適」目指しても無駄でしょう。
   それなら「オマケのグレード」を買った方が良いですよね。
   しかし、面白い店員さんだ(笑)。
   
4.まとめ
   インテグラ・タイプRは試乗できませんでしたが、Z3に乗れたので大満足でした。
   相変わらずBMWの車は楽しいですね。セダンも面白かったし。
   ・・・トヨタのヴェロッサでは太刀打ちできないなぁ。というより車に対する会社の姿勢が大きく違うのでしょうね。
   たぶん、前者は「操る車」を目指し、後者は「乗る車」を目指しているのだと思います。
   僕は前者の方が好みだから、よけいにそう思うのでしょうね(笑)。

   そうそう、ホンダの店員さんが色んな内部情報を話してくださいました。
    (1) 「NSXが秋のマイナーチェンジで4つ目になる。」という噂は真実。
    (2) 大好評のフィットは10月から増産体制が整う。
        外国製のミッション部品がネックだったが、部品メーカーとの話し合いがついた。
   最近のホンダは元気ですね。今後の動向も注目です。