2つ折マットのベッドで、肩が痛い、手がシビレた症例を考察してみました。
40歳代、男性、事務仕事。友人の紹介で来院。
右肩が痛い、1ヶ月前から強い痛みになって、手がシビレるようになってきた。
■症状と結果
左仙腸関節、背中の骨3番5番、首の骨2番のズレ、肩甲骨が翼状化(浮き上がっている)。
2回目(4日目)、手のシビレは改善。右肩が痛む。
3回目(9日目)、右肩が痛む、手も上げにくい。
ここで、背中の骨のズレが、同じようにズレて来院されるので、寝具を考え
たたみの間に、おふとんで寝てもらいました。
4回目(16日目)、痛みが減って、手も上がるようになってきた。
5回目(23日目)、痛みも無く、手も普通に上がります。。。施療完
▼あとがき
2つ折マットのベッドを5年ほど使用しているのが原因そうだったようです。
身体の寝たときの加重分担を、60kgの体重で概算してみると、上半身のマットには20kg、下半身のマットには5kg程度がくわわり、
上半身のマットの方が、へたりが早く出ると考えられます。
さらに、上半身の背中は、汗もかきやすく、へたりを早くさせていると考えられます。
マットが経時変化して中央部がへたることで、肩甲骨が落ち込んで 特徴的である肩甲骨の翼状化が生じていました。
さらに首の骨2番、背中の骨3番、5番のズレも加わり肩痛を出していたと考えられます。
左の仙腸関節は、マットの中央合わせ目が、骨盤の付近になり、腰部の重さによってズレたと考えられます。
マットなど、へたりにより体に負担がかかっている場合は、3年から5年程度経ってから出るので、なかなか発見しにくいです。
寝具はそろそろ寿命ということでしょうか。
同じような症例として、会社のお昼休みに2人掛けのソファーで休憩していて悪くなっていたこともありました。
寝具のへたりは、体を悪くする前に、替えましょう