アンカを背中に入れていて、腕痛・背部痛になっていた患者さんを考察してみました。
50歳代、男性、営業職
右手が、だる痛い、動かすと肩から背中も痛い。
肩甲骨の下辺りが、熱を持って腫れている
背中の骨7番、首の骨1番を調整、背部にアイスパック、その後、腕、背部の筋肉を調整。
帰りには、動かしても大丈夫。
背中の発熱、腫れが問題だったようです。
使い捨てカイロにしては、範囲が広く、おかしいなと思い「腫れてますが、どうかしました」とお話しすると
足には、厚いかまぼこ形のアンカ、もう一つの平たいアンカを、お腹に当てたり、肩や首に当てたり、背中に当てたりしていたそうです。
「どうして、2つもつかっているのですか?」
「温かくて気持ちいいから」
分からなくもないですが、背中に当てて寝ていたのが原因だったようです。
今回の発熱・浮腫している部位は、背中に使い捨てカイロを貼られる位置と同じ部位でした。
発熱・浮腫している範囲がやや広い、中央部の背骨がズレている点が特長でした。
腕を動かすと痛い部位は、発熱や浮腫している部位と離れていました。
しかし、痛みを出している部位と同じ筋肉です。
背骨や骨盤から腕に行っている、広背筋。
肩甲骨から腕に行っている、棘下筋が、アンカによる熱でダメージを受けて発熱・浮腫して、腕を動かしたときの痛みと背部の痛みを出していたと、考えられます。
また、アンカの盛り上がっている部位で押されたため、背中の骨の6番7番にズレが生じたと考えられます。
また、このズレた部位自体も痛みを出していたと考えられます。
アンカの使い方も、人それぞれ、いろいろありますね