使い捨てカイロを足首に使って、膝下を痛めた患者さんを考察してみました。
50歳代、女性、物流業、立ち仕事
膝下が痛くて歩けなくなってきたので診てほしい。
うつむき時、左足が長く、骨盤を調整。
膝の動きを診ると問題はないが、膝下が、腫れている。
腫れを診ると膝下筋区画の全体に及んでいる。
お話していると、
首を冷やしてはいけないと聞いて、足首に使い捨てカイロの小さいのを内と外に貼っている。
加熱障害で、膝下全体が腫れて痛みを出しているようだ。
膝下を筋肉調整して腫れを調整。
首の1番、背中の3番、腰の1番を調整。
帰りには、痛みは残っているがスムーズに歩ける。
首(首、手首、足首)を冷やさないようにしましょう。
聞いたことが、あります。
血管が浅く筋肉も薄いので、冷やさないほうがいいです。
しかし加熱されやすく、使い捨てカイロなどで加熱すると広い範囲が、腫れてしまいます。
保温、防風、防湿に気をつけて、寒さを乗り切りましょう。
メルマガ1077号筋区画は、コンパートメントと言われて、筋肉が袋に入っているようなイメージです。
症例では、膝下の後面が、腫れていました。
首と言われる部位は、関節が動く部位でもあります。
そのため、筋肉や脂肪組織が少なく、皮膚も薄いので、外気に敏感です。
脈を触れることが出来るほど動脈が近く、外気に影響されやすい。
足首は、皮膚が特に伸びやすく浮腫が起きやすい部位です。
使い捨てカイロなどで加熱すると、低温やけどのような状態になり足首が浮腫してきます。
そして筋区画全体に、浮腫が広がって、コンパートメント症候群のような状態で膝下全体に痛みが出たと考えられます。
足首の動脈の多くは、足底に伸びているので、足がつけなくなったり、足の裏に違和感を感じたりするとも考えられます。
症例では、立ち仕事で、歩行もなく、下肢の循環が悪くなる条件もあったと考えられます。
靴下用カイロを調べると最高温度は、40度を超えています。
酷暑や入浴温度ですから気をつけましょう。
足首に使うタイプや、電気ヒーターでは、最高温度60度なるものもあり、低温調理されてしまいますので気をつけましょう。
3つの首は、加熱せず、ウォーマーで冷やさないようにしましょう。