サロンバスで旅行の時に進行方向に対して横座りが原因で首痛、腰痛になった症例を考察してみました。
50歳後半、男性、エンジン組み立て業
バス旅行のあくる日から右腰痛で立てなく、奥さんの付き添いで来院。
左右仙腸関節、腰の骨5番ズレ。腰部、足の筋肉が硬直
関節を調整、腰部、足に低周波、筋肉(マッスル)テクニック使用
帰りには、スムーズに立って歩ける状態。
サロンバスで横座りしていたそうです。
京都大原のくねくねした山道でキョロキョロ紅葉を観ていたのが、腰にこたえたようです。
サロンバスの横座りは、症例として時々あります。
足や腰部の筋肉が、踏ん張ることで、あくる日に痛みが出る特徴があります。
サロンバスの座席では、進行方向に対して横向きに座る席で症状がでます。
当日ではなくて、帰った翌日から痛みが出ることから、
筋肉疲労が原因で、首、頭、肩、腰、背部に痛みが出るようです。
高速道路は、定常走行で左右の揺れも少なく、筋肉の緊張も少なく問題は生じにくいでしょう。
一般道になると、前後左右に揺れて、姿勢を維持するのが大変になり姿勢筋や運動筋も疲労、硬直し、関節に問題が生じます。
さらに、無意識に進行方向を向いたり、カラオケで首を振ったり、拍手や飲食で体が不安定になるのも原因となるでしょう。
進行方向に首が向く場合、首の骨が回転します。
特に回転の動きが大きい首の骨1番2番に問題が生じ首痛、頭痛が出ます。
肩がシートやシートベルトで拘束されているので動きません、そのため首の動く力が集中する頚椎7番にも問題が生じ肩痛が出ると考えられます。
左右の腰の動きは、腰と背中のつなぎ目である腰の骨1番に動きが集中して加わり腰痛・背部痛が出ると考えられます。
体の揺れを骨盤が支えるので、腰の骨5番や仙腸関節にズレが生じ腰痛が出ると考えられます。
横座りでしたが、そんなに問題とはならなかったのは、
バスのエンジンが弱く、凸凹路だったのでスピードが出ず、加速、減速による横方向の力が弱く、体に負担が少なかったからだと思われます。
バスの性能がよくなり、加速、減速が強くなってきたのと、歩かなくなった現代人の足腰が弱くなったのが原因で症状を引き起こしているように思います。
サロンバスは、横向き乗車に気をつけましょう