柔道をしていた患者さんの特徴を考察してみました。
60歳代、男性、週に2回、運送業
時々腰痛があるが、今回は3ヶ月前から左腰痛が良くならない。
うつむき時、左足が20mm長い、両足首の動きが悪い。
柔道で、両足を何度もねんざしている。
左仙腸関節、腰の骨1番、首の骨2番、両足首、膝を調整。
2回目、7日後、ちょっとマシになった。
左足の長さは、10mmに減少したが、まだ大きい。
足首の動きは、改善している。左仙腸関節を調整。
3回目、12日後、腰は楽になりました。
両足の長さもそろい、足首も大丈夫。全体を施療して完!
左足が20mmも長かったことから、ねんざで、足首の動きが悪いかったので、腰痛が何度も起こっていたようです。
足の長さが、改善を物語っていた症例でした。
50歳代、男性、製造業、立ち仕事
10日前から、右背中、腰が痛くて良くならない。
ホームページを見て来院。
過去に、腰の骨横突起骨折がある。
触診では腰の骨5番の右に動きがあるが、痛みや関連部位に異常なく
問題は生じていない、腰をひねったりしないように気をつけてください。とお話ししておきました。
うつむき時に、右足が10mm短い。
足の長さを測るときに、両足首がねんざのあとが感じられる。
体格も良く、ねじれかたから、柔道ですか?、大当たり
何度もねんざしてきたそうです。
右仙腸関節、両足首、膝、腰の骨3番(これが痛みを出していた)頚椎2番、5番も調整。
2回目、6日後、明くる日から痛みはなくなりました。
足も楽になった。全体を調整して施療完!
柔道のねんざ跡は、足首だけにとどまらず、リスフラン関節やシュパール関節など骨折しやすい部位もねじれが残っています。
背中の状態だけでなく、足の問題を解消しておくことで、スムーズな回復ができたと、考えられます。
ねんざあとは
足の長さを測ろうと足首を両手で持った時に、
部位としては、一般的には、足関節のねんざが診られます。
学生時代に柔道をしていた患者さんは、両側にねんざしていることが多く診られます。
な足関節だけでなく、リスフラン、ショパールと言われる、骨折しやすい関節部位にも、ねんざのあとが診られます。
ねんざ部位が多い分、足の動きが特に悪いので、徐々に腰や首にまで、症状が上行していったと、考えられます。
足首のねんざは、しっかり回復させておきましょう。