カイロで健康

まくら
(首の圧迫)

首の圧迫で痛めた症例を考察してみました。
凸まくら、半月まくら、角まくら、筒まくら、タオルのロール、など

●はじめに

時々来院される患者さん(男性 30代)が、首の痛みで来院。
頚椎の調整をして、元気に帰られました。
しかし3日後に再び同じ症状を訴え来院されました。
検査の結果、前回と同じ頚椎が、同じように変位していました。

■原因

生活で変わった事が無いか問診すると、「1ヶ月前から健康まくらを使用している」事が分かりました
その日も同じ頚椎の調整をして、まくらを元に戻してもらいました。
2日後に奥さんが来院され「夫婦で同じまくらを使用していたので私も診てほしい」。「だんなさんは、その後快調です」とのこと。
検査の結果、同じような頚椎の変位が見つかり調整しました。

▼あとがき

そのまくらは、頚椎部が、半月状に盛り上がった形状で、テレビショッピングで購入したそうです。
合う人と合わない人がありますので注意が必要です。


●症例2
半月タイプ

男性40代 まくらを変えてから、耳鳴りがする。
頚椎1番と7番が前方に押されていました。
このまくらは頚椎部が、半月状に盛り上がった形状でした。


●症例3
半月タイプ

女性50代 最近がよく出るので診てほしい。
頚椎5・6番が前方に変位していました。
このまくらは椎部が、半月状に盛り上がった形状でした。

この方は、頚椎の前湾が少なくまくらも低いのが適するのですが、高いのと無理な湾曲がいけませんでした。


●症例4
3段折りたたみまくら

50歳代 女性 左手のしびれ(親指・人差し指)で来院。
頚椎6番、5番が前方に変位していました。
以前のカルテではこの方向は見られない。
まくらを聞いたところ一ヶ月前に変えたそうです。

そのまくらは、温泉に旅行したときに勧められて購入したそうです。
詰め物が、上下が硬く中央が柔らかい3段折りたたみまくらだそうです。
頚部に硬いところが当たり、頚椎がずらされて、手のしびれが出たとものでした。


●症例5
幅狭い角型まくら

50歳代 男性 首が回らないで来院 (5年ぶり)。
頚椎5番が前方に変位していました。
まくらを聞いたところ一ヶ月前に肩こりに良いまくらに変えたそうです。
5年前に「肩がしっかりしているので、低いまくらは注意してください」とアドバイス。

今回 購入したまくらは、高さは有るが幅が狭い(5cm*10cm)四角く細長い(長さ80cm)のまくらでした。
このまくらが、就寝時に首元に入り込み鞭打ち状態になり頚椎を前方に変位させたようです。

この方は、頚椎の前湾が少なく、まくらも低いのが適するのですが、高くしたのと当てた場所に問題がありました。


凸まくら

凸まくら

低反発、高反発などの素材ではなく、首部が盛り上がる形状に特徴があります。

盛り上がりの段差で、頚椎の中間部位がズレてしまいます。
首痛、手の痛みしびれ、などの症状があります。


タオル巻き

半月まくら、角まくら、筒まくら、タオルのロール

首全体が後屈になり、首の骨の前方に圧迫しムチ打ち状態になります。
特に上部首の骨と後頭骨のズレが大きく診られます。

頭痛、首痛、肩痛、などの症状があります。

まくらが、首の骨を圧迫せず、自然な状態を保つようにしましょう

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