カイロで健康

ローラーベット

ローラーベットで、尾骨部の痛みの症例を考察してみました。

ローラーベットでズレていた部位

●はじめに

40歳代、女性、事務仕事、1年ぶりに来院
いつも行くエステで、ローラーベッドを新しく買ったので寝転んで、コロコロマッサージをしました。
明くる日に、お尻が痛くて、座ることができない、3日ほど我慢していたが、良くならないので、診てほしい。

・症状と結果

左仙腸関節、特に仙骨のズレ、尾骨のズレ
腰の骨5番、1番、首の骨1・5・7番、調整。背中、足の筋肉調整。
帰りには、座っても大丈夫。首、腰もスッキリ。

・あとがき

お話ししていると、お尻の下まで、コロコロ、グイグイ、押さえていたようです。
新品のため設定が合わなかったのでしょうか?なるべく、強く、大きい範囲で、サービスされたようです。

メルマガ525号より

寝転ぶ方式のローラーベット

症例のような寝転ぶ方式では、背中側のもみ玉が、背骨の両側にある脊柱起立筋を押さえながら上下に移動します。

下の移動で、脊柱起立筋を越えて、お尻の下側、仙骨や尾骨をおさえてしまう事が考えられます。
(座るタイプのマッサージ器では、座面がありますのでお尻の下まで行くことは、少ないと考えられます。)


仙骨、尾骨の痛み

もみ玉が、腰を通り越して仙骨・尾骨を押さえていたようです。

仙骨・尾骨は、飛び出している形状なので、押さえる事で、ズレが生じます。
また、骨や関節を直接押さえなくても、梨状筋、仙棘靭帯、仙結節靭帯などでもズレが生じると考えられます。


横から見た仙骨、尾骨

横から見ると仙骨と尾骨は、押されると弱いのが、よくわかります。

ローラーベットで、仙骨、尾骨部位の押しすぎには、気をつけましょう

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「環境 足腰」