カイロで健康

正座いす

正座いすで腰痛から膝痛になった症例を考察してみました。

●はじめに

50歳代 女性 そろばん塾の先生。7ヶ月前から左膝痛、正座不可
レントゲンでは骨に異常なし、鍼、マッサージ効果なし

■症状と結果

腰の骨の左湾曲、左骨盤変位
3回目で、痛み消失。正座可。。。施療完

▼あとがき

そろばん塾の時に組立て式の小さい正座椅子を使用していたのが合わなかったようです。

メルマガ37号

座骨の幅 男女差

坐骨の位置は、男性女性では、異なり、
男性よりも女性は、幅が広くなっています


正座いす使用

正座いすを縦長に使った場合を考えてみました。

男性の場合は、
座骨が正座いすの上に乗っかるので問題がありません。
女性の場合は、
正座いすの幅より座骨の幅が大きく、正座いすが、骨盤にはまり込んでしまい、骨盤に開く力が加わります。
座骨に加わる力が、骨盤(仙腸関節や恥骨結合)をずらしたり靱帯が伸びてしまい腰痛が発生すると考えられます。

この症例のように、長期に渡り使用すると、骨盤のズレを補正しようと腰の骨3番付近に無理がかかり、その神経支配である膝まで悪くなっていることが多く診られます。


同じように膝が悪くなる状況に、牛乳パックいすがあります。
牛乳パックいすは、高さに問題があり直接腰の骨をずらしてしまうのに対して、
正座いすの特徴は、仙腸関節周辺が浮腫していることが多く、2次的に膝が悪くなっていくようです。

膝のために使用して、逆に悪くしている、この症例は、よくあります。

膝のために正座いすを使っていると、腰痛から膝痛へ進行することがあります。

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