洗濯機で腰痛になった症例です。
30歳代、女性、主婦
子供が増えて洗濯が増えてきました。
洗濯フィンにからまった衣類を取ろうとして洗濯槽に前に屈んでいました。
起き上がったときに、ギクリと腰が痛くなって、歩くのも大変な状態で、旦那さんの付き添いで来院されました。
左仙腸関節、腰の骨5番、腰背部の筋肉を調整。アイスパック、テーピングを使用。
帰りには、かなり改善。
90度近い角度の釣り鐘型になり、腰に負担が大きくかかっています。
ぬれた洗濯物の重量も加わることで腰への負担が増えてしまいます。
症例のように絡まった洗濯物を取ろうと曲がった姿勢が続き筋肉へ疲労がたまります。
さらに、両手が中ぶらりになることで腰への負担も増加しています。
この状態は、洗濯機の縁が体に接触し、腰への荷重が分散されています。
しかし起き上がるときには洗濯機から体が離れ、急激に腰に負担が加わり、ギックリ腰になりやすい状況だと言えます。
このような釣り鐘型は、体重の5倍ほど腰に負担がかかると言われています。
力が急激に加わる場合は、筋肉が収縮する加速度も高くなり、より大きな荷重が腰部にかかると考えられます。
腰の折れ曲がっている部位の、腰の骨5番。
腰の折れ曲がることでねじられる仙腸関節が、ズレていました。
また、釣り鐘型を保つ脊柱起立筋、特に下部に発熱炎症が見られました。
洗濯槽から取り出しの姿勢には、気をつけましょう。