カイロで健康

ベルトで すべり症

ベルトの締めつけで、すべり症になったと考えられる症例です。

●はじめに

60歳代、男性、警備業、趣味に柔道
半年前から、左足がしびれてきて、今は両足がしびれている。
病院でレントゲンを撮ったところ、腰の骨4番すべり症、9mmと言われ手術をすすめられている。

・症状と結果

うつむき時、左足が15mm長い。左臀部と足にやせた感じがする。
お話すると、1ヶ月前に足底筋膜炎をされたそうです。
腰の骨4番が凹んで、明らかに滑った感じがする。
腰の骨1番と3番も気持ち凹んでいる、腰部に変色が診られる。
お話しすると
腰の骨3番は、柔道で圧迫骨折をしている。
腰の骨1番4番の関連は、ベルト! 生ゴムタイプの10センチ幅程度
腰の上で、力一杯締めて、仕事や柔道を教えている。
これだ!
腰の骨5番で調整、左仙腸関節、足の筋肉も調整
1週間後、2回目、腰は、問題なくなった、しびれは左が残っている。
2週間後、3回目、しびれも気にならなくなった。施療完。

・あとがき

なぜ、ベルトを巻いているのか、腰の骨3番圧迫骨折をしたときに、コルセットを使用していました。
それを参考に、腰を痛めないように、帯の下に、丁度良い、生ゴムタイプのベルトを締め付けたところ、腰がシャンとしたようでそれから、使い始めたようです。
お話ししていると、使い出してから、腰痛や、足底筋膜炎、さらに、しびれが出たのに、気がつきました。
ぎりぎりで、回復した症例でした。

メルマガ597号

腰の骨4番の9mmすべり

病院で説明用にもらったコーピーを見せてもらいました。
そこには、腰の骨4番が9mmすべっているのが書かれていました。
1/3ほどになりますので、グレード2 保存療法、経過観察となるようですが、足のしびれの症状が出ていますので、手術も考えられている状態でした。


腰の骨4番の位置(帯の位置)でベルト

生ゴムベルトを巻いていた位置です。

この患者さんは、柔道をしているので、帯の位置を意識してこの部位になったようです。
骨盤の上に巻いているので、腰の骨4番が前に押されています。


腰の骨から足への影響

左臀部と足にやせた感じがしたことから生ゴムベルトで、腰の骨4番がズレます。
腰の骨4番に関係する、上殿神経、坐骨神経、腓骨神経に影響が出て筋肉のやせや、足底筋膜炎が生じたと、考えられます。

足底筋膜炎の時期は、生ゴムベルトを使用し、腰痛が出て、その後しびれも出た後で出ています。
この頃には、筋肉のやせが生じていたと考えられます。


ベルトの締め付けで、ズレる
来院までのステップ
  1. 圧迫骨折で、コルセットを使用。予防のためベルトを使用した。
  2. 柔道の帯をイメージして、腰の骨4番を締め付けた。
  3. 腰が痛くなったので、さらに締め付け、足底筋膜炎になった。
  4. その後、しびれが出てきて、レントゲンで、腰の骨すべり症と言われた。
  5. 左足のしびれが、両足に進行してきて、来院された。
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