カイロで健康

ストレッチボード

ストレッチボードでギックリ腰になった症例を考察してみました。

●はじめに

50歳前半、男性、事務仕事
朝1番、足伸ばしストレッチボードに乗って歯をみがいていたら、腰に電気が走り動けなくなって、奥さんに寄りかかって来院

■症状と結果

足の筋肉、腰部の筋肉の緊張。左仙腸関節のズレ、腰の骨の左湾曲
関節の調整、アイスパック、筋肉にマッスルテクニック使用。
5日後、2回目には、ほぼ改善。左の大腰筋、腸脛靭帯を調整
ベットからスムーズに起き上がり、さっさっと帰っていかれました。

▼あとがき

奥さんは、ストレッチボードを納屋にかたずけたそうです。
無理なストレッチを、長くしたので、関節をも痛めたようです。

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10度前を上げた状態

ストレッチボードを10度の角度にしてみました。

体は2度後方へ傾いていますが、垂直状態を保っています。
足の裏は、10度傾いてます。その傾きは、ほとんど足首(足関節)が、吸収していると言えます。

足首の傾きから、ふくらはぎ(ヒラメ筋)などが、ストレッチ(引き延ばし)されています。


20度前を上げた状態

ストレッチボードを20度の角度に上げてみました。

前屈み状態でバランスをとろうとしても、手などで支えないと自立するのが難しい状況になります。

患者さんは、角度を大きくする→強いストレッチ→より健康だと考えていました。
そのため歯磨きをしているときに、片方の手は洗面台をつかんで体をささえてまで、角度を上げていたようです。


足や背部の筋肉が緊張

症例では

の問題が生じていました。

ストレッチは、伸ばせば伸ばすほど良い。伸びがいいのが健康の証!!
と思い、伸ばしすぎて、筋肉や靱帯など軟部組織を痛めたり、骨や関節に無理な力が加わり変形を生じたりしている症例をよく見掛けます。

関節の動きは(可動域)は、個人差が、結構あります。他人が出来たから自分もできると考えるのは無理があります。
自分の状態を把握して、安全で効果のあるストレッチを心がけるのがいいかと思います。

ストレッチは、他人に合わさず、自分の状態に合わせましょう。

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「環境 足腰」