カイロで健康

雪水(足の冷え)

田んぼの準備で雪水による足の冷えで腰痛になった症例です。

●はじめに

60歳代、男性、農業
田の土耕しで、膝下の痛みをがまんして作業していたら、腰も痛くなってきて来院。

・症状と結果

足の筋肉が硬直、足の関節、仙腸関節、仙骨、腰の骨3番、を調整。
低周波、筋肉調整使用。
帰りには、腰痛、膝の痛みも、ほぼ改善。

2010年の特徴は、冬に雪が多く降ったので、田の土の下に雪水といわれる冷たい水の層があるそうです。
その雪水は、非常に冷たいので、、足が冷えてしまい、筋肉の硬直などで腰痛を引き起こしていたようです。

この年に限って、同じ症状の患者さんが、数名来院されました。


雪水のイメージ

イメージ的に表してみました。

田の上部は、気温上昇に日射も加わり、暖かく適度な堅さの状態だそうです。
ところが、その下は、雪水と言われる冷たくどろどろ状態だそうです。
雪解けの冷たい水が、ゲル状に貯まった状態で、保冷能力が高く、足の熱を奪い続けたのではないかと考えられます。

このような状態では、長靴が脱げて歩けないため、足袋などを使うので足の冷えには、特に弱くなってしまいます。

さらに、土の温度や堅さをならすために、上下に耕す時間も長くなり、(耕すのは機械ですが)土の状態を確認するため田に入っている時間が長くなり悪条件が重なっていると思われます。


腓腹筋と腸脛靭帯

膝の痛みは、足の後ろにある、腓腹筋が硬直していました。
断面からも、腓腹筋は外側に位置して、冷えやすいと考えられます。
その腓腹筋は、膝に付着しており、膝下が痛かった症状と合致します。

また、足の外側の腸脛靭帯も緊張が強く出ていたことから、足を支えるのに強い緊張が続き骨盤や腰の骨のズレを発生させ腰痛が生じたと考えられます。

足の冷えには、十分気をつけましょう。

カイロで健康
「環境 足腰」