ヘルニアの実体験から、尿もれを考察してみました。
腰椎椎間板ヘルニアになって
足のしびれで、おしっこの感じが分かりにくく、尿もれを起こしていると感じていました。
1ヶ月ぐらいで少し歩けるようになり、足のしびれも減ってきているのに 尿もれ症状は、改善せず、年齢的なものか、考えてみました
膀胱で、貯められた尿は、内尿道括約筋で、止められています。
ここまでは、自分の意志でコントロールできません。
その先に、もう一つのバルブ、外尿道括約筋があり、もれないようにがまんする時に働いています。
この2つのバルブで、おしっこが出るように、作られています。
高齢による筋肉の低下、フレイル状態では、筋肉である、尿道括約筋の働きが悪く尿もれを起こすようです。
腰椎椎間板ヘルニアになって、2つ目のバルブである外尿道括約筋の働きが悪く、おしっこが間に合わなかったり、止めることができないように、感じていました。
内尿道括約筋は、腰髄1番2番から出ています。外尿道括約筋は、仙髄2番4番から出ています。
腰椎椎間板ヘルニアの部位は、腰椎4番5番であり、直接には、障害を起こしていないと思われます。
腰椎椎間板ヘルニアの部位、腰椎4番5番の神経下位に、外尿道括約筋の神経があり、ヘルニア部位で症状を起こしていると考えると
足のしびれの改善と共に、尿もれは改善してくると考えられますが、しびれが改善傾向にあっても尿もれは改善しなかったことからも
ヘルニア部位が直接な影響は、わずかだと思われます。
後縦靭帯は、椎間板と繋がっており、骨には後頭骨と仙骨にだけ付着しています。
腰椎ヘルニアは、椎間板から髄核か飛び出して、後縦靭帯に影響を与えていると考えられます。
後縦靭帯の上部は、首のゴキゴキ音に影響していたと考えられ
仙骨に付着している部位は、外尿道括約筋に、影響を与えていたと考えられます。
首のゴキゴキ音が、減少して行った時期と、尿もれが改善してきた時期が、同時期であることから、
ヘルニアが後縦靭帯に影響を与えていたと、考えられます。
顕著な改善が、診られるため、高齢によるフレイル影響は、少ないと考えられます。
足のしびれの改善傾向と、尿もれ改善の傾向は一致せず、ヘルニア部位の直接の影響ではないと考えられます。
昔に、腰椎1番圧迫骨折の時に、急におしっこが出たのを思い出します。
圧迫骨折部位が、内尿道括約筋を緩めて尿意を起こしたと思います。
この時は、意識的におしっこを止められた記憶があり、外尿道括約筋は、機能していたと考えられます。
腰椎ヘルニアで、尿もれを経験した症例でした。