カイロで健康

開脚体操

開脚体操で腰痛になった症例を考察してみました。


開脚で内転筋痛

■はじめに

60歳代、女性、主婦
15年間で年に2〜3回来院。
今回は、雑誌の開脚体操をしてから、2週間経つのですが左腰痛と足の付け根の痛みが取れない。

・症状と結果

うつむき時、左足が5mm短い、左の仙腸関節調整。
症状を訴えている、股関節周辺、足を触診すると。
内転筋が、硬直している。
低周波、筋肉調整、股関節を調整後、帰りに、腰、足と共に痛みは、楽になっている。


前屈で腰痛

・あとがき

他の患者さんでは、股関節の痛みを訴えられて梨状筋が緊張していた事もありました。

メルマガ740号

仙腸関節、梨状筋、内転筋

仙腸関節

骨盤は床に固定されます。
前屈をすると、中央の仙骨は前方へ回りますので仙腸関節にねじれの力が加わります。
前屈を繰り返すことで仙腸関節にズレや炎症を引き起こしたと考えられます。

梨状筋

前屈するので、腹部側の大腰筋が硬直していると考えました。
しかし、痛みは股関節周辺でしたので、触診すると梨状筋が硬直していました。
そのことから、前屈で痛めたのではなく、前屈から戻る方向で梨状筋が無理して痛んだと考えられます。

内転筋

開脚時に足を広げると内転筋が伸びます。
限界まで広げてから前屈すると、内転筋はさらに伸ばされますので、筋肉の炎症、硬直などが生じて痛みが出たと考えられます。

体操は、写真や周りに合わせず、自分のできる範囲で無理しないようにしましょう。

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