カイロで健康

肩甲骨はがし

肩甲骨はがしのペアストレッチで背部痛になった症例を考察してみました。


肩甲骨はがし

■はじめに

50才代、介護職
半年前に肩首痛、頭痛で来院。
次の日から、痛み止めが要らなくなった。
今回は、職場でペアストレッチの肩甲骨はがしをしたら、
ボキッとおとがしてから、背中と肩が痛くて、息をするのも痛くて診てほしい。

・症状と結果

お話からカイロプラクテックで胸椎の調整をするような体勢で、痛めたようだ、たぶん胸椎が前方へずれている。
まず、うつ向き時に左足が長く、骨盤を調整。
背中の骨を診ると、やはり、胸椎が前方へずれている。
軽く押さえると圧痛がある。
仰向けで調整するところだが、うつ向きのまま調整すると、ボキッと音と共に、戻り、圧痛もとれている。

肋骨と背骨、肩甲骨、肩関節、肘関節も調整。
腕、肩、背中の筋肉を調整。

帰りには、肩を動かしても痛みなく、呼吸も楽になっている。

・あとがき

症例のような、ストレッチは、私も一時期、胸椎の調整に使っていましたが、現在は使っていません。
室内で過ごすことが増え、運動不足による、肩、腰痛などの症状が、多くなってきてます。
いろいろなストレッチや体操を見ますが、無理をすると痛めやすいなと、思うことが、多くあります。
特に、ペアの時は、力加減が難しいので、気をつけたほうがいいです。

メルマガ 955号 より

胸鎖関節、肩鎖関節

手を後方へ引くことで、胸の上にある鎖骨の関節が、ズレます。
すると肩を動かしたり、首を動かしたりすると痛みが出ます。
この動作は、車の後部座席の荷物を取るときや、椅子に腰掛けて後ろの物を取るときにも、発生します


肩甲骨と背骨

手を後方へ引くことで、肩甲骨が浮き上がり背骨を押さえて前方へズラします。
すると背中の痛み、息がしにくいなどの症状が出ます。

肩甲骨をはがそうと、膝で背骨を押さえることでも、背骨が前方へズレてしまいます。
この動作は、腕を後方に回す体操やストレッチでも痛めます。

肩甲骨はがしは、やり過ぎ、伸ばしすぎに、気をつけましょう。

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