施療を長引かせ、回復が悪くなる トップ3 を臨床経験から考察してみました。
キーワードは、温・押・運、です。
温泉やお風呂は健康に良いから、痛みが出たときも、温めれば、早くよくなると思ってしまう落とし穴。
臨床経験では、温めただけなら、長くて数週間で回復できますが、低温やけどの場合は、病院で診てもらう必要があります。
もんだり、押さえたり、指圧は健康に良いので痛いとこをもめば、早く良くなると思ってしまう落とし穴。
もんでいる期間が長いと筋肉が硬化したり脂肪層が厚くなって回復に時間がかかります。
体操は健康の元、ラジオ体操で育っているので、痛い時も、我慢して体操すれば早く良くなるという落とし穴。
運動を中止、安静にして、回復を待たないと良くなりません。
揉む、温泉、運動が、健康に良いと、私たち日本人に染みついています。
そのため、マッサージ療法、温泉療法、運動療法で早く良くなると考えてしまいます。
そのため安静、冷却の必要な受傷時から回復期に、温・押・運、で症状を悪化させたり、回復を長引かせている症例が多いです。
では、どうしたらいいのですか??とよく聞かれます。
炎症していれば、アイスパック・安静・冷湿布をお願いします。
回復期ならば普通の日常生活をお願いします。
体の治そうとする自然治癒力に逆らわないようすればスムーズな回復