カイロで健康

手首の痛みと首の骨

首のズレから、手首が痛かった症例です。

■はじめに

60才代、男性、事務仕事
畑作業もしていないのに、左手首が、2日前から痛くてジンジンしてきたので診てほしい。

・症状と結果

うつ向き時の動作で首が痛いようだ、右足が短く、骨盤を調整。
首の骨1番を調整、5番6番が大きくずれている。
周辺がわずかだが、脹れているので痛いようだ。
ソファーの肘掛けを枕に、お昼寝をしたのが、悪かったようだと自覚されてきました。

手首の痛みは、親指側で、第6頚神経から来ていると思われました。
肩・腕・手首の関節を調整。左手首の動きの制限はないが痛みがある。
回復には、3日ほどかかるとお話して、5日後に、次回予約。

あくる日に、市販の痛み止めを飲んでも、手首が痛いので今日診てほしい、と電話。
連続は、良くないと、次回の予約で診ましょうと対応。

5日後、2回目、3日目の朝に、嘘みたいに、なんともなくなった。
心配なので、もう一度、診ておいてほしい。
首のズレ、腫れもなく、全体を調整して施療完

・あとがき

3日ほどかかると、お話したですが、心配になったのでしょう
暑いので、調整には、気をつけましたが、痛みが続いたようです。

首のズレで、手首の痛みが出た、典型的な症例でした。

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第6頚椎と皮膚知覚帯

第6頚椎神経は、肘から親指・人差し指にかけて皮膚の知覚を伝えています。
手首の皮膚感覚が、痛みと感じてしまっていたのかもしれません。


第6頚椎と手首の動き

第6頚椎神経は、手首をそらす筋肉へ作用しています。
しかし、その筋肉は、他の神経からも作用していますので、手首をそらす運動ができなくなるわけではありません。
症例でも、動きに問題はありませんでした。

動きに問題がありませんでしたが、痛みを感じていました。
これは、第6頚椎神経が影響する筋肉の一部分が、痛みを感じていたのではないか考えられます。

首からの影響が、痛み止めを飲むほどの痛みを誘発していたと考えられる症例でした。

手首が痛くなる原因は、いろいろ考えられますので、相談してください。

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