「山の中でひとり!」 第2話
私はアルミ缶を握りつぶして二つに折る。 怪我をした右腕が痛む。アルミ缶は一つ。失敗は出来ない。 息を整えて一気にアルミ缶をねじり込み、裂く。
手に伝わる紙のような儚い抵抗。私は少しだけ自分の命が繋がった感触を得た。
<< Back || Next >>