「山の中でひとり」 第24話
目の前で苦しんでいる鹿は、これが街なら多分哀れみを集めるだろう。でも、鹿には人間の哀れみは通じない。タダのプレッシャーにしかならない。 恐怖だ。
私はあらかじめ持ってきた一番重い枝を構える。 多分、4発目で鹿は死んだ。
<< Back || Next >>