「山の中でひとり」 第48話
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おばちゃんの家の小屋で毛皮を脱ぎ捨てた。 「この毛皮、腐ってるわね。ちゃんとなめさなかったでしょ?」 そう言っておばちゃんは小屋の横の野焼き場に毛皮を捨てた。その後、小屋の散水ホースで足を洗ってから、おばちゃんの家のお風呂場に案内された。 「私は着替えとタオルを持ってくるから、貴女はとにかくお風呂に入りなさい。それから服と下着は洗濯機に入れておいてね。腕のガーゼは捨てるからゴミ箱にね」 おばちゃんはそう言うと、扉を閉めた。私は彼女の強引さに流されるまま、服を脱いでガーゼを取る。もう新しい皮膚が出来かけていて、大きい跡になりそうだった。お風呂場に入って垢すりタオルで石鹸を泡立てていると戸を叩く音。 「ゆっくりと入りなさい。綺麗になったらお昼にしましょう。それから貴女のお話を聞くわ。それまではどこにも連絡しない。色々あったんでしょ?子供の話を聞いてあげる位の器はこれでもあるつもりよ。」 そう言っておばちゃんは脱衣所を出た。
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