「山の中でひとり」 第102話
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「みんな並んでるから、僕の分も貰ってくるね。それ食べてて!」 そう言ってタカヨシ君がお店に並びに行った。タカヨシ君を待っていようと思ったけど、止まらない。なるほど、これは地獄の番犬も夢中になるおいしさだ。 ほふほふしてたらサトシ君がやってきて、私の手をはたいた。 「おまえ、ちょっとつきあえや」 地面に落ちたたこ焼きを発泡スチロールの皿ごと踏みにじって言った。 「嫌よ」 冷静になれ。と自分に言い聞かせる。 サトシ君はたこ焼きの皿を蹴り飛ばした。 「だったら、タカヨシがこうなる。」 段々と怒りで冷静になっていく自分がいた。
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