「あなたに許してほしい」  第2話
「おはよう。気分はいかが?」
 パニックになった私の後ろでさっちゃんが言った。訳がわからない。
 パニックから立ち直れない私をさっちゃんは平手で何回か叩いた。
「落ち着いた?」
 落ち着いたところで、全然状況がわからない。
「あのときに言ったことだけど…。私を殺してくれる気になった?」
「…冗談だよね?」
「本気よ?そうね…」
 どこからかさっちゃんは鉄パイプを持ってきた。それ私の左足の小指に入れて、一気に外側に曲げた。

 一瞬、信じられなかった。
 痛みを予測する間を与えられなかった。
 心臓が一瞬止まる錯覚。
 絶叫。

 さっちゃんは私が落ち着くのを待って、もう一度聞いた。
「気が変わった?」
「わからないよ…。どうしてこんな事するの?さっちゃんが私に何をしたの?」
「そう。変わらないのね?」
 そういうと、またさっちゃんは鉄パイプを手に持った。
 逃げようとする。でも、逃げられない。
 淡々さっちゃんは足の指を壊し始めた。

 

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